こぅ

マルクスの二挺拳銃のこぅのレビュー・感想・評価

マルクスの二挺拳銃(1940年製作の映画)
4.4
'22 10/28 ジャケ写掲載していただきました。

マルクス兄弟作品初見参‼︎

エドワード・バゼル監督による、マルクス4(本作は3)兄弟主演の【スラップスティック・コメディ(ドタバタ喜劇)】。


一攫千金の夢を見て西部にやってきたパネロ兄弟は、ある日、老人のダンから 死者の谷 の土地の権利書を10$で譲られるが…。


冒頭、駅での詐欺師クエール(グルーチョ・マルクス)とジョー(チコ・マルクス)とラスティ(ハーポ・マルクス)のパネロ兄弟とのくっだらないナンセンスギャグが炸裂する。
この くっだらないベタコント をマジメにやっているからこそ良いのだ。

兎に角、このマルクス3兄弟が面白い‼︎
特に赤毛のラスティは、終始無言で、1人芝居でのドリフターズに影響を与えた⁈馴染みのある、机の引き出しコントは、最高だった‼︎
一々 大袈裟なリアクション も伝統か元祖か⁉︎

酒場で弾くジョーの素晴らしいピアノソロプレイは、本物なのだろう。
後にラスティは、ハープを奏でるし、マルクス兄弟は、バカやっているけど、音楽に長けているとみた。

クライマックスは、権利書を追って列車に乗り込む。
列車での 悪戦苦闘アクション の合成のクオリティの高さに唸るしかない‼︎必見‼︎
燃料の薪が足りないからって、【◯◯を壊す】って発想も凄いな〜


締めにも軽いおバカ〜〜

通してテンポ良く、サクッと80分に纏めた。
本作の特徴は、コメディでも道理的にあり得ない事もやっている(前衛的⁈)。
時代を超越した【世界共通の笑い】は、不滅であろう。

マルクス作品初っ端から ベスト3イン は間違い無さそう。
こぅ

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