矢吹

ママと娼婦の矢吹のレビュー・感想・評価

ママと娼婦(1973年製作の映画)
4.2
年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」24

そもそも、上映時間が長い。
しかも、何度も挟まれるのが、眠るような画面の切替。
瞼みたいに、じっとりとしたフェードアウト。
また起きて 、また生きる毎日のようで、そういう種類の永遠に感じる。

そして、この永遠が、ご覧のように、禍々しいあのゴールインで、終わったって事実は、
この映画が描いた時間の鮮度をより鮮明にする意味でも、絶対に間違いがないんですね。

もちもちろんろん、マジで長いけど、ちゃんとずっと面白い。
飲酒運転。壊れた車。ピストルと自殺。
愛のもつれ。予感のサスペンス。と、
若い男が、偉そうに大きなことをいろんな女に言うだけの、ジョークと日常会話に引っ張られる。
この若い男が、ジャンピエールレオですって言えば、説明はもういらないと思うけれど、
しかも、
それが、ずっと、雑談に見えて、終始、連想ゲームのように、話のつながりが、どこかにしっかりあったのは、
男女ともに、それぞれのスタンスを、見せつけるだけの、
自惚れあいによる、両思いの、会話が続いたからでもあって、
彼女彼の人生の、何日間かの、愛し合うことの、振り返り、関節の取り合い、後悔、懺悔、反芻を、しっかりやってはったからでもありますか。
あの何日間かが、劇的に彼らの何十年もの人生を動かしたはずであるし。
まあ、それも結局、反芻動物でやんすね。
という、人生の残酷な一面だなってわけでもあるけれど。

でも、スタンスの開示が結局会話じゃない?
あとはゲームか、相談ですか。って仮説もある。まあ、いいとして、

貧乏が、無教養の理由にならない

例えば、4日ぐらい上映時間あったらもう、何が残るんだろう。
途中で見る夢が、映画になるだろうか。

注射したい血管って世界世代共通看護師あるあるなんだな。

好きと言うための、言葉たちを吐きまくれ、は気まぐれ。

かなしみ運転、失恋運転も禁止で。
危ないから。
あと、浮気や不倫って絶対減ってるよね。
飲酒運転がここまで厳しくなかった時代に比べたらさ。
どうでもいいけど。
危ないから帰れないよって選択肢も逆に増えたのか。そんなことはないよな。
マジでどうでもいいな。

3番線があったら、2と1はほぼ確定みたいな。

上手い恋を見つけたねって、スタンスや。
平凡な人たちだって言ってた。
ママと娼婦に囲まれて。
自分の世界の話。
代わりの女が現れたってことでしょ。
何も言えねえ。

子供を作ろうと思わない人は、ろくでなし。って、ここまで言って聞かされるとは。
流石に3時間40分。

大いなる時間の無駄ってことになるじゃん、それじゃあ、子供のいない人間の生活は、
ドルチェビータは、フランス語で何ですか。
そんなわけないじゃん。なんか残せてるって。
残すために頑張ろう。

頑張ってシルブプレ。

あとは、
あなたがもし大人なのならば、告白なんてしないでください。ただ、誘惑だけが許される。
みたいなね、これは一回、英語かフランス語か、文法を溶かしてから、作ったから、もう、俺の言葉でいいですか。
フリをしてりゃ本物になれるはずだから。

葬式で、聖者が死んだって。言うんだって。
どんな人間だってさ。

いつ死んでも、友達ってあんくらいのテンションの差になって、不在を嘆けるかどうかと、死を恐れられるかどうかと、
友達って大人になって増えないんだからさ。
どっちもどっちだなとは思う。
もちろん、彼への気持ちはそのままでね。

俺と、俺の思考は、分けて考えないといけないから。ごめんだけど。

(久しぶりに見たな、死体。みたいなね。)

賢くなりたい。世界一。
知識を拾い集めて、しっかりと知性に加工していきたい。

お手玉みたいな方がいいのか、水につけてたら死んじゃう方がいいのか、まあいいけど、
早く終わってくれ映画になってた。

あんなにかっこいい、色男が、ジャンピエールレオで本当に良かった。何人もいてたまるか。

才能って人間には、あります。
本気で使うっていろんな使い方があります。
俺って、何をするべき人なんだよ。
人間であり続けるしかないことしか、わからない。

遠い映画館も悪くないんだな。電車好きよ。

ギャルってのはな、自分に足りないものなんてないんだよ。まつげぐらいじゃない?

大きなこと言うだけの時間は確かにずっとあって、さらにそれを、罪を、告白するって転換まであってよかったです。

その大きなことを、おれはまだ好きだから、聞けたし、あの男がいかに、矮小であるかを、日の元に晒しあげてもくれたから、よかったっす。

世界を変えるのは、愛や正義ではなく、子供と兵隊と狂人なんだって言ってた。
貴様は自分を何だと思っていますかと。

人に好かれた分、嫌われるのは当然さ。

手の死体と、1996-2023もあり。
ローリングストーンズかい。

君を忘れることがあるとするならば、もうそれは自分ではなく、他人だぞ。っていいつつ、
スペシャルヒモソース。
結局愛人の家はあって、代わりの女は楽しんで、何でもあり。
愛人の家から、抜け出せない気持ちもわかる。
あの人の、話を怠そうに、ちゃんと聞いてくれて、その上で、人間を信じてるのね、ぐらいのひと言をバッチリ挟んでくれるスタンスは
確かに、最高の年上女性ですから。

演じすぎて、本物の振る舞い、言葉、魂を乗せることができるらしい。
当然っちゃ当然。
プロになるってことは、就職だから。
本物って何だよってことよね。
神父の話、ついでに、寝たふりだって十分に、寝ると言う本物に近づくだの演技。

引用が多いのも、割とそこに繋がるでしょう。
ジャックミトリ?ギトリ?忘れた。の妻の話。

中絶は殺人で、愛はまた人を殺すのかってこと。

「パリの恋人たちは付き合い方が違う」

パリは寂しい街らしい。確かに地元に寂しい人はあまりにいないものかもしれない。
パリ生まれからしたら、それはそれで寂しいか。

行くパリは絶えずして、しかも元のパリにあらずって感じの、カメラワークというか。
後ろはほんのり、ここぞでバッチリ人を映す。

映画からは多くのことを学べる、
シーツの敷き方や電気の消し方、鏡の使い方も、人生の終わり方も。
矢吹

矢吹