銀幕短評 (#100)
「プライドと偏見」
2005年、イギリス。2時間7分。
総合評価 83点。
ストーリーも脚本もとてもおもしろく、よくできている。カメラと演出もうまい。配役もよい。
いまから200年前の 英オースティンの小説「高慢と偏見」を映画化している。原題は “Pride and Prejudice” と頭韻を踏んでいる。
当時のイギリスの上流階級であるものの、より下層に属する5人姉妹家族のうち 聡明で勝気な次女エリザベスと、より上層だが気難しい青年ダーシーとの、階級を越えた恋愛をえがく。
主演女優キーラ・ナイトレイは「イミテーション・ゲーム」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」で活躍したが、本作の演技が よほどすばらしい。うつくしい長女ジェーンを助演するロザムンド・パイクは、「ゴーン・ガール」で主演した。あの映画、ドラマながら めちゃコワかったなあ。
200年前の風俗がとても興味深いが、ていねいで頻繁な辞儀のあいさつの仕草がいちいちめんどうなので、ああ当時のイギリスに生まれなくてよかった と思うけれど、さて上流階級のわけはねえべえと気づいて安堵する。