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マッチ工場の少女のbowcatのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
4.3
カウリスマキ【労働者3部作】③

フィンランドは木🌲が多い
それを削って加工するマッチ工場
そこに働くイリス
両親と3人暮らしのようだけど
全てイリス任せ、働きもしないで
TVばかり観ている両親
ヤングケアラーの延長?

たまに夜遊びに出かけるイリス
場所は歌謡ダンス場?戦後っぽいとこ😆
でもいつも壁の花となり、ひとり呑む
なんか可哀想になってくる😢
何が楽しいんだろう、ずっとつまらなそうな顔

とある給料日、ウインドウに素敵なドレス👗
これを着ていけば、男の人に誘われる?
イリスは衝動買いをしてしまう
家に帰ると、両親から怒鳴られ返してこい
でもイリスはそれを着て酒場へ
するとひとりの男性が歩み寄ってきた
誘われるがまま彼の家で一夜を共にするイリス
朝目覚めると、彼はすでに仕事に出掛けていた
見回すと高級で素敵なマンションの一室だった

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イリスは純粋なのか無垢なのか頭が弱いのか
何かこのままではいけない衝動に駆られていて
やることを見ていると、ヒヤヒヤ、ハラハラ
でも彼女は行動する

カウリスマキ映画なので、歌が登場するけれど
前作までは歌の歌詞があって、男が動いていた
今作は彼女が行動した後で、歌が歌われる

きっと意味がある
男と女の違い

とんでもなく希望のない暮らしに
一筋の光が差し込んだイリス
その光を手放すまいと必死になる姿
そのことがイリスの人生をも狂わしてしまう
悲しくも純粋な物語の結末は衝撃…


ポスターはまたまた下半分です
上の男は無関係😅
フィルマさん、貼り替えて下さい
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