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美しき抵抗のmingoのレビュー・感想・評価

美しき抵抗(1960年製作の映画)
3.9
当時の最強の四姉妹「若草物語」は駄作に終わった印象だが、母親役高野由美の仏みたいな心の広さにやられた、クソ親父北沢彪との落差も相まってこちらの作品は個人的にかなり好き。60分ながら三姉妹に均等に時間を割き、短いからこそ無駄な時間を省き凝縮した見ごたえたっぷりのホームドラマに仕立て上げられてる、しかも吉永小百合は今の方が良いとか言う人多いけど絶対当時の方が鬼キュートだし本作の小百合の破壊力は尋常じゃない。香月美奈子さん本人が1番好きと言うのも頷ける心の温まる秀作。

以下
香月美奈子トークショーメモ

一年に13本くらい撮ってた。昭和35年、日活調子上がるとアクションが増えていった。悲鳴とか引きつった顔をよくやる。本番でもバンバンて口で言ったりしている。清順の野獣の青春でも情婦役、宍戸錠との共演でカツラが取れてしまった。二谷は昭和一桁で兄貴分だった。当時23なのにキリッとした役が多い。普段はおっとりしてる。自然体でやれたのが美しき抵抗。デリカシーのないひとはダメかも。日活の銀ブラシーンは日活銀座セットで撮るがこれは本当の銀ブラ。当時の喜多見駅の素晴らしさ。次女の沢さんは笹森礼子とかの立ち位置か。裕次郎の結婚式吉永小百合と何着てくて楽しみにしてたが夜間撮影になってしまって行けなくなってしまった。和泉雅子はいつもキャラメル持って何か食べてる、小百合はもう真面目。2人ともハンドル握るとスピード狂になる。上野から調布の撮影所に車で2時間のところ1時間かけて通ってた。松竹からしろがねれいことしてデビュー。ミス銀座令嬢を募集してたが大船撮影所から写真で決まったと連絡くれた。篠田とか大島渚が入社した当時、あちこち案内してくれた。マルベル堂で宣材撮ったら母親も撮られて今でもHPに載ってる。日本舞踊やってたので時代劇撮りたくて松竹京都いけるかなと思ったが行かせてくれなかった。小杉さんとは22本やってる。おヤエさんシリーズで盲腸になって慶応病院に入院したけど若水ヤエ子がお見舞いに来てくれた。喜劇はアドリブが多い。春原監督はよく笑っていた。今村昌平の盗まれた欲情は小沢昭一西村晃などと出演。笑い上戸だからふきまくって何度NG出したかわからない。地底の歌で裕次郎と楽しく共演。裕次郎は名和宏に似てると言われてて日活に2人いらないて言われた。日活がポルノになって10年で引退。芦川いづみや松原智恵子などと今でも仲良し。今では日活は実家のような存在。
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