このレビューはネタバレを含みます
前々から見てみたかった映画。ゲバラのことはほとんど知らないに等しいですが。
一見、男達のロードムービー。しかし、その旅を通じて主人公は南米の現実を直視し、当初の気楽な印象も徐々に変化していく。
後半、喘息持ちの主人公は、川を隔てて隔離されたハンセン病患者のところへ泳いでいく。誰も泳いで渡った事の無い川を。
後ろから戻って来いと叫ぶ医師やシスター。対岸からがんばれと叫ぶ患者たち。その間を泳いでいく主人公。
差別する者、される者。虐げる者に虐げられる者たち。その間に流れる川を彼は渡って行きたかったのでしょうか。
それが革命につながっていたのでしょうか。
とにかく、主人公がそれまで感じてきたことがあのシーンにつまっているのだと思います。
革命や戦争については知識もないし、映画でも触れないため、そういうことは関係なく見られます。
でも、もう少しゲバラについて知ってみたいと思う映画でした。
見ればきっと、バイクで旅したくなるでしょう。バイクは後半ないですが。
自分の目で、耳で確かめよ。
自分の感じるままに。
きっと、世界の目覚める音が聞こえるはずだ