ぬーたん

ソウ ザ・ファイナル 3Dのぬーたんのレビュー・感想・評価

ソウ ザ・ファイナル 3D(2010年製作の映画)
3.3
ようやくファイナル。
短いようで長い、苦しいようで楽しい旅でした。
ソウ、実は終わって寂しいのよ。
今作はファイナルだからお金を掛けて3Dにしたらしい。
自宅で観てるから関係ないけど、3Dなんて怖くて無理!
血が噴き出したり、肉が飛んで来るとか、のこぎりが迫って来るとか?場内は悲鳴の嵐だったのでは?
3Dを観た人に聞いてみたい。

最初から、あれれ?の場面でスタート。
明るい外でたくさんの人が居る。青空の下なんてソウらしくない。
もしや間違えた?とタイトルを確認しに巻き戻したわよ。
じとーっとして暗くて汚くて窓がない部屋じゃなきゃ!最初は嫌だったその舞台も今では当たり前になり、明るい舞台なんてソウの世界観が壊れるなあなんて思ったり。
はい、麻痺しました、洗脳されたんよ。
しかもガラス張りのケースみたいなのに3人の男女が!
大きなのこぎりが動き出す。
これは、フランス革命のギロチンの様ではないか⁈
民衆の前で公開処刑じゃ。
ただ、あちらの民衆は罵倒と歓声だったが、こちらは、携帯の写真と悲鳴。
今晩のSNSは大変なことになるわ。
しかもこの男女、大した罪もない、二股かけた三角関係で、とてもギロチンされる対象ではないし。
一番がっかりしたのは、ジグソウ人形が登場したこと。
あの、ジグソウちゃんは(何て言うか分からん)ゲームに参加した者だけが目にする事が出来る人形であるべきだ。
そして、私はあの人形が、何だかとても欲しい!
一体、何処に置くべきか?
玄関はダメだ。ヤマトのお兄さんを怖がらせたくない。
リビングはダメだ。家族の反対にあう。
寝室はダメだ。夜中に目が赤く光ったらどうしよう?と思って眠れん。
トイレはダメだ。怖くてチビッちゃう。
ベランダはダメだ。近所に通報される。
結論→和室の床の間。来客時は押し入れに。多分ずっと押入れに。
あ、どうでもいい妄想しちゃった💦

突っ込みどころ満載のファイナル。
色々と不自然だし、がっかりだし、ソウは何処へ行って終わるんだろうかという不安の中を進む。
因縁の対決も『Game over』の言い合いになったし、君たちはそもそもゲームしてないし!と突っ込みたくなるよ。
今作のゲーム参加者はボビー。
ショーン・パトリック・フラナリーが演じた。
鍛えた体はなかなかで、黒帯を持つ格闘家だそうだ。
しかし、ジグソウの生還者の会には驚き。
なるほど、アメリカは何でも会にして集まっちゃう。
喋るの好き、カウンセリング好きだもんね。
過去のソウに出ていた出演者たちがフラッシュバックや現実に出て来たり、ラストだから総出演。
ラストでかっこ良くどんでん返しで、度肝を抜いてキメてほしかったけど、割と序盤で分かってしまうのが残念。
あと、豚のマスクのトリオが気になって終わってからモヤモヤ。
3匹の子豚へのオマージュかい?
ゲームもそろそろネタ切れっぽくはあるし、警察も相変わらず無能だし、やっぱりこれが限界かなあと、何となく思う。
(しかし、数年後に新しいソウが出来たとは!)
何はともあれ『Game over』
扉が閉まったよ。
残酷だけど、こんなに個性的で斬新な作品はお目にはかかれない。
アイディアは大したもの。
美術さんや俳優さんもアッパレでした。

※追記
調べたら、ジグソウ人形は、ビリー人形という名前だそうだ。
何故にビリー⁈なんか普通過ぎるね。ボールペン(書けないらしい)キーホルダー、ジャック、ストラップがあるようだ。座りか三輪車。私はフワフワなビリー人形が欲しいんよ!
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