やまモン

肉弾のやまモンのレビュー・感想・評価

肉弾(1968年製作の映画)
4.2
【肉弾砕く、敵の○○?】
終戦の日(記念日なんて言わないよ)にふさわしい??作品。
当事者はそれはそれは大真面目!なんだけど、一歩引いて観察すると実に滑稽。後生大事にしているものの9割9厘はきっとそんなものなのかもしれません。昭和の最初20年間とは一体何だったのだろうかと、当事者が必死なだけに、余計に虚しくなります。
過去の多大な犠牲の上に現在があるという考え、確かにそうなのかもしれない。しかし、その犠牲は本当に必要だったのか?
しかし一方で、大東亜戦争がミッドウェイまで負け無しで敗戦となることなく終わっていたら、今、反戦を声高に叫んでいる人たちは同じようにするだろうか?
主戦派も反戦派も、どうにも苦手ですね。
大谷直子さんの肉体だけに生命と人間らしさを感じました。ドキドキしますね。
何だかとてもシニカルな気分です。