老人と彼の孫娘が負傷した若い鹿を救助した。
少女と若い鹿はお互いに深い絆で結ばれていく。
鷹にさらわれて親鹿とはぐれてしまった子鹿と、少女のふれあいを描いた、中国の水墨画アニメーション作品。
1983年のゴールデンルースター賞で最優秀アニメーション賞を受賞。
現在では失われた高度な技術が用いられているとのこと。
画面の美しさとキャラクターの柔らかな動きには絶句する。
特に鹿の動きと少女の優雅な動きにおいて、非常に流動的です。
鹿は本物ように動き、少女は幸せで興奮したリアル少女のように動く。
特に女の子が可愛い。
日本の量産型萌えキャラよりよっぽど可愛い。
まぁ萌えキャラに慣れてないっていうのもあるけど。
そして女の子が優しすぎて泣けます
まさに水墨画の本家って感じです。
動く水墨画なんて、聞いただけでもわくわくしません?
どこで一時停止しても1枚絵になります。
ストーリー的に筋書きはシンプルで台詞も無い。
しかし会話はありませんが、伝統的な弦楽器、木管楽器、打楽器により映像を彩っています。
正直ちょっと昭和くさいが、中国の本気を見た気がしました。
僅か20分足らずの作品なので、中国アニメなんて…という方は是非見て欲しい。
心が洗われます。
しかしこういうのはよく出来てるのに、なんでいまは日本とかディズニーの二番煎じみたいになっちゃったのかなぁ。
無理に日本を意識しなくてもこの路線で全然いいと思うんだけど、自国では人気ないのかな…。