柏エシディシ

モンガに散るの柏エシディシのレビュー・感想・評価

モンガに散る(2010年製作の映画)
4.0
台湾巨匠傑作選2018にて。

青春ブロマンス+アクションノワール闇社会モノ。こんなん自分の大好物なのに、なんで今までスルーしてたんだっ。面白いじゃないですかぁ!偶然でも出会えて良かったー
公開時はシネマスクエアとうきゅうさんらしい。確かにとうきゅうさん案件。懐かしいなぁー「オールドボーイ」とかアジア映画たくさん観たなぁとか思ってたら、アクション監督同じらしい。ほーう!

序盤の台湾香港映画にありがちな日本のTVドラマっぽい軽いライトコメディ的な演出は正直どうも苦手で、先行き不安になりつつも、主人公たちが「大人」の階段を登り始めると共に加速してくドラマとアクションにグイグイ引き込まれていって、エンドロールではthe男泣き。号泣メーン。

とにかくこの手の映画にとって肝である主人公たち「あいつら」のあいつら感が最高にハマってる。ジョニートー「ザ・ミッション」「エグザイル」のあいつらの若かりし頃?というハマり感。それだけで本作の成功は決まったもの。
特に、すわ市原隼人?なイーサン・ルアン演じるモンクが素晴らしい。彼の抱える葛藤がやがて5人の友情を悲劇的な展開に引き込んでいくのだけれど、その苦悩を重層的に丁寧に描いていていてお見事。
そいや、男臭い物語に華を添えるクージャーヤンもすわ栗山千明?と思ってしまった。むっちゃ綺麗ですね

そして、監督はホウシャオシェン「風櫃の少年」のあの子かよ!なんなのよ!
しかも、新作絶賛公開中って!行かねば!!
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