柏エシディシ

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男の柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
タランティーノのフィルモグラフィーを順に並べた無難なドキュメンタリー。
関係者、出演者のダイアローグ中心で、DVD特典の域を出ない。
マイケル・マドセンやクリスフ・ヴァルツの談話など楽しく観れるけれど、デビュー以降タランティーノと並走してキャリアを追っていたファンには目新しい話は少なく、やはり物足りない。
唯一、この作品がスリリングになるとすればワインスタイン絡みの話だが、踏み込みはどうにも甘い。
タランティーノのキャリア形成とは切っても切れず、出演女優たちが被害を受けている以上避けては通れない話題だが、この程度の扱いならば映画作品そのものにフォーカスしたモノに今回は割り切るべきだった様に思う。どうにも歯切れ悪い。
あと思ったのは、今回は一切登場しないタランティーノ本人1人に喋らせた方が、ずっと面白い映画になるだろうなぁという事。
時間などでは収まらないぐらい喋り倒しそうだw
これは、宣告通り10本で監督キャリアを幕引いたら、いつか実現しそうな気もする。
しかし、こんなに映画が好きな男がそう簡単に撮るのを辞められるとは思えないよねぇ。
柏エシディシ

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