とむ

東京物語のとむのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
3.0
淡々と繰り広げられる人間ドラマが観ていて心地よい。
祖父祖母の目線で見ると嫌みに感じる娘の話し方など、全てがのんびりと過ぎ行く物語ではないが、リアルな印象を受ける。

何より役者の演技が素晴らしい。
笠智衆の演技が本当に良い。
「そうかぁ、生けんのかぁ…」
「治るさ、治る治る」
など、台詞それだけで涙腺が緩む素晴らしい演技。

何気ない演出も優れているし、やはり良く出来た脚本だと思う。
歳をとってからまた観たい作品。
とむ

とむ