円柱野郎

フットルースの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

フットルース(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ケヴィン・ベーコンが若い!w
(なにげにサラ・ジェシカ・パーカーも出てる。)
まあ当たり前のことを書いても仕方がないけど、歳を取ってからは悪役の多い彼の若かりし青春スターっぷりは逆に新鮮だったりします。

ダンス映画…というよりPV的な感じでが強いのはTV文化の影響も感じるところ。
でも名曲「フットルース」で始まり「フットルース」で終わるなど、映画としてノリの考えられた構造もしている。
保守的な大人の抑圧からの解放という若者の気持ちを表現した話でもあり、青春映画としてはテンプレートともいえる王道的なものながら、単純な大人との対立に終始するのではなく対話で解決するあたりも良いね。
まあ、他の不良であるチャックとの決着はちと短絡的だったような気はしたけれど。

町が保守的になった経緯にはちゃんと事情があり、禁止令を出した張本人であるところの牧師・ショーにも想いがある。
序盤こそ彼こそが敵かとも思うのだけれど、事情が分かってくるにつれて同情したくなる面も見えてくる。
また焚書しようとした市民を制止するなど、良心とは何かを理解している描写があるので、主人公の対話相手として観客側も納得できるんだね。
円柱野郎

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