Tom2022

みんなのいえのTom2022のレビュー・感想・評価

みんなのいえ(2001年製作の映画)
3.5
家作りが映画になるだなんて、びっくりですよね。さあて、どんな映画になのかワクワクしながら見てみました。

直介と民子夫妻は、アメリカ建築のデザイナーである柳沢に設計を、そして、民子の父の長一郎に建築を、それぞれ依頼します。そして、アーティスト感覚の柳沢と、頑丈な家を建てようとする大工の長一郎は、ことごとく対立します。さて、本当に家が建つのでしょうか。

玄関ドアの開く向きも、柳沢の内開きと、長一郎の外開きとで、長々と決着が付きません。柳沢の図面はインチで描いてあり、長一郎が「おらあ、インチじゃ建てられねーよ」なんて言って放っぽり出したりもします😄。

そんな対立を繰り返し、なんとか妥協しながらも、アメリカ風デザインと頑丈なデザインを取り入れて工事が進んで行きます。

ところが、風水好きの直介の母まで登場し、家づくりを混沌させます。さらには、夫婦間でも意見が食い違い出して、家造りがどんどん妥協の塊になってきます。この自分の家なのに自分の希望を反映出来ないもどかしさ、すごく良く伝わって来ました😄。

そうは言いつつも、職人には、確かに頑固な所がありますが、それには理由があって、柳沢も長一郎もお互いに認め合う何かを見出して行く所がなかなかいいですね。

とにかく、いろんな人が口を出します。このやり取りが面白い映画だと思います。家を建てる時のことを思い出して、確かになあと笑える事が多かったです。

これから家作りをする方や、もう経験している方ならとても楽しめる映画だと思います。
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