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木と市長と文化会館/または七つの偶然のKKMXのレビュー・感想・評価

3.5
フランス落語家・ロメール師匠の政治風刺ガーエー。

田舎町の市長が、多目的のハコモノを建てようとするも、反対派の校長が文句を言って、校長の賢い娘っ子10歳が市長に正論をブチかますというストーリー。


ただでさえセリフの多いロメールガーエーですが、本ガーエーは通常の250%増しくらいセリフが多い!うんざりだ!
特に市長がウゼー。ゴタクをガタガタ抜かしやがって。ありとあらゆる種類の言葉を知って何も言えなくなるなんてそんなバカな誤ち(©︎小沢健二)をしているのがこの男。鬱陶しいので字幕を追うのを止めました。なのであまりストーリーはよくわかっていない。

市長の愛人役に『ポーリーヌ』に出ていた金髪超美人アリエル・ドンバールお姉さまが登板。字幕を読まなかったので、お姉さまのエロ美しさを堪能いたしました💕
いや〜、この頃お姉さまは40くらいでめっちゃセクシー!若い頃よりも芳醇な色気があり、とりあえず最高でした。
しかも前半はカットごとにお召し物を変えるので、それがまたタマリマセン💕
ちなみにアリエルお姉さまは2020年現在60代後半ですが、歌手として活動しており、未だにエロいPVとか作っております!マドンナに近いですね。エロ美しさは健在。

あと、校長の娘ちゃん10歳が賢くてとても良い子でした。だいたいにおいてロメールガーエーでは、『大人=マヌケ、子ども=賢い』という構図があります。落語に出てくる子どもは大抵賢くて大人を手玉に取るので、フランスの落語も日本の落語と同じだなぁと感じました。

ラストは珍しく田舎町礼讃でした。市長も校長も基本地元のために頑張ってますし。ロメールは割と自然の美しさも撮る人なので、田舎も好きなんでしょうね。
最後何故かミュージカル風になります。校長が教室で歌うシーンにおける、子供たちのシラけた表情が超面白かった!


オープニングの手抜き感はさらに進化!ついに方眼紙に手書きとなりました。7つ章があるのですが、そのアナウンスも方眼紙です。いや〜ロメール異能すぎます。テーマソングも人をバカにしている感じがして良い。
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