KKMXさんの映画レビュー・感想・評価

KKMX

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のんびりぼんやり生きています。ロスジェネ世代。人間好き。
登場人物たちの心の変化や成長に関心を持っており、その切り口で感想文を書いております。
最近は新作よりも特集上映に興味を持っています。

タイムラインのレビューが読みきれなくなりつつあるため、フォローいただいてもリフォローできない可能性が高いです。ご了承ください。

ベストムービーはここ2-3年の新作ベスト10。

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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.7

初デヴィッド・リンチでしたが、噂通りキてました。狂っている、とポップな言葉で表現するよりも、精神病的な作家である、と表現したい。

本作はめちゃくちゃ面白かったです!

切ない妄想映画でした。人間が持
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プラトーン(1986年製作の映画)

4.0

小学生の時に鑑賞し、内容はよくわからないながらもたいへんな衝撃を受けた映画です。

午前十時の映画祭で上映されていたため、よい機会なので再鑑賞。成人してから観ても、十分に衝撃受けますね。

オリバー・
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.3

切ない映画でした。いや〜、なんとも切ない。

主人公トラヴィス。未熟な男です。しかしこれは非難の意味合いではない。彼はどうしても成長できない、成熟できない悲しさを抱えているように感じられます。愛を切望
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.0

石橋静河つながりで、1年以上前に観た映画の感想文を掲載します。本感想文は鑑賞直後に記しました。


とても綺麗で清々しい、原作者の名前とは正反対に生を高らかに謳った映画だなぁという印象です。意外なくら
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.2

ストーリー自体にはあまり引っかかりませんでしたが、雰囲気が自分にフィットし、とても気持ちよく観れました。好きな映画です。

観ていて飽きる瞬間がありませんでした。
映画としての造りは、ダラダラした話で
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

本作は、まるで民話のような手触りの作品でした。物の怪と出会った娘の話、物の怪の呪いを受けた娘と若い男の悲しい話、って感じです。

麦の造形が現実的ではないため(どう見ても物の怪)、リアリティラインは低
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.9

王道のジュブナイル映画でしたが、キャラクターや設定に個性があって、飽きずに楽しく鑑賞できました。

アオヤマくんのキャラがいい感じですね。こまっしゃくれてるけど、なんか可愛らしい。彼は知的な子どもで知
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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.2

逸脱した表現が多いように思えますが、めちゃくちゃ本質的なことが描かれている映画だと感じました。

心身の急速な変化により情緒が不安定になる思春期と台風を重ねる演出はベタながらもとてもわかりやすいです。
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

3.4

夏目雅子様目的と、相米慎二を観たことがなかったので、いい機会かもと思い鑑賞しました。

いやー、さすがに夏目雅子様はお美しかったです。役柄にはさほど魅力を感じませんでしたが、存在するだけで有難いという
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

2.5

長い、長すぎる!

5時間11分は、とてもじゃないが集中力が持たなかった。本当に苦痛だった。そのため、本作が面白いのかつまらないのか、出来が良いのか悪いのかよく分からず。
ただ、好きか嫌いかと問われれ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

上映館数が爆発的に増えた話題作だけあり、心の底から笑って泣いて感動できる、素晴らしい映画でした。

ちなみに、本感想文は完全ネタバレ仕様となりますのであしからず。



最初のノンストップゾンビ映画は
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第七の封印(1956年製作の映画)

4.4

ベルイマンがずっと対峙し続けている虚無の問題が非常に色濃く描かれた作品でした。なにせ、実際に「虚無」という言葉が連呼されましたし。

宗教色が強いですが、個人的にはキリスト教の知識がなくてもそれなりに
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.2

本作は苦手な一本です。生理的に無理でした。

赤がキツい!
すべてが赤、赤、赤…目が痛いです。
ホントご勘弁。あんな家に住んだら即死です!

一方、内容は重厚でした。同じ屋根の下に住んでいるが、心が断
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

切れ味鋭く、深みも感じさせるさすがの作品でした。

難解との声が多いようですが、さらっと観るならばそこそこキャッチー、深く味わうならば相当難しい映画、との印象を受けました。

主人公は失語症の女優・エ
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夏の遊び(1951年製作の映画)

4.0

初期の作品だけあり、かなり荒削りですが、熱を感じさせる映画でした。

虚無的なベテランバレリーナ・マリーが主人公。新聞記事の恋人がいるも、鬱々とする中、送られてきた昔の日記を読むことで、長い回想シーン
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野いちご(1957年製作の映画)

4.8

初ベルイマンでしたが、最高!の一言です。本作はベルイマンの代表作の一つと言われていますが、噂に違わぬ傑作でした。

本作はロードムービーですが、夢に大きく比重が置かれています。旅の中でいろいろと事件や
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

警察の尋問を受ける信代の言葉、
「棄てたんじゃない、拾ったんだよ」
これが本作のすべてを表しているように感じました。

万引き家族は、みんな棄てられた人たちなのでしょう。
治は祥太に自分の真の名前をつ
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.6

私にとって本作の魅力は『世界の終わり』につきます。

本作の舞台は90年代末期ごろと思われますが、時代考証が非常に雑なため、90年代の空気はほぼ伝わってきません。女子高生のファッションも髪型も、何もか
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.4

期待していたほどはハマりませんでした。

『ワンダー』と同じく、物語は好きですが、展開が早くて構成が好みではなかった、というのが大きいです。
後半はさほど気になりませんでしたが、前半はかなり駆け足感が
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

かなり面白いブラックコメディ映画でした。

前半は高尚な雰囲気と主人公カップル2人の息詰まる空気感から、展開が読めず緊張を強いられましたが、後半は爆笑に次ぐ爆笑でした。観終わってからは、映画全体を支配
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浮草(1959年製作の映画)

3.7

本作は小津作品にしては毛色が違うな、なんか若々しいな、と思って鑑賞したいましたが、セルフカバーでした。もともと戦前に作ったやつをリメイクしたものとのこと。

だからか、やはり異質感ありますね〜。そもそ
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東京物語(1953年製作の映画)

4.8

私なんぞがグダグダ言う必要のない、問答無用の世界的傑作。グダグダ言いますけど。

小津の代表作でもあるわけですが、その理由として、本作には小津が描こうとしてきたであろう頻出する2つのテーマが過不足なく
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早春(1956年製作の映画)

4.0

表面的には浮気の話で、根っこは子どもを失った夫婦がやり直せるかどうかの話です。
(小津ちゃん得意の喪失乗り越え話)

しかし、本作はなぜかサラリーマンを徹底的にdisっており、そのインパクトが強烈すぎ
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麦秋(1951年製作の映画)

4.9

一見地味な物語ですが、そこには人間の心の変遷や営みが豊かに描かれている、偉大なる傑作でした。さすが現在でも語り継がれる巨匠・小津安二郎。

本作は結婚の話ではありますが、次男の喪失を家族が乗り越える話
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.6

完全ノーマークの映画でしたが、フィルマでの超高評価を受けて鑑賞。

確かに感動ポルノなどではなく、オギーとその周辺の人たちの葛藤を誠実に描いた映画でした。

が、個人的にはピンとこず。
序盤、オギーの
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.8

映画評論家・町山智浩氏と同じ感想になってしまいましたが、本当に『全員死刑』とそっくりでした。ジャンルを作るならば、実録底辺コメディとでも言えそうです。

まぁ、とにかく登場人物がコーチ除き全員クズ。ク
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ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

4.0

なんとも力強いドキュメンタリーでした。

一番印象に残ったのは、主人公ディバロンが普通の女の子っぽかったことです。友だちと女子トークで盛り上がったり、フェイスブックで出会いを探したり(?)して、東京の
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ガチ星(2018年製作の映画)

4.8

ダメ中年の再挑戦と再生をとても誠実に描いた秀作。ものすごく良かったです。胸を打たれました。

元プロ野球選手で10年以上前に戦力外通告を受けてから完全に転落した主人公・濱島は、パチ屋と酒に逃げる・実家
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Vision(2017年製作の映画)

1.3

退屈極まりない上に、自己愛臭が強く胸糞悪い駄作でした。テレンス・マリックと同じ、映像が美しいだけの独りよがりムービー。

一番気になったのは素数。この自然崇拝げな作品の中で、素数というキーワードは垂直
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.3

面白かったけど、視覚情報が多すぎてメチャメチャ疲れました。アンダーソン酔いです。

基本、細かいギャグが面白い映画だと思います。個人的にはあのヘンテコな言語センスが大好きで、ウニ県メガ崎市とか字面だけ
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.6

『エル・トポ』はかなり痛々しい作品でしたが、本作はホドロフスキー師匠独特のイカれたセンスが爆発しており、かなり振り切れたバカ映画でした。

もちろん、その背後には人間が持っている欺瞞へのシニカルな視線
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エル・トポ(1969年製作の映画)

4.0

公開当初はトンでもない元祖カルト映画としと受容されていたと思います。

しかし、『エンドレス・ポエトリー』を経た21世紀を生きる未来人が本作を鑑賞すると、若き日のホドロフスキー師匠の精神的ドキュメンタ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.8

贔屓の小松菜奈目当てで鑑賞しました。予想以上に小松菜奈の魅力が爆発していた映画でした。

小松菜奈演じる橘さんはクールでツンとしたキャラクターなのですが、これが彼女の持つ少し浮世離れした雰囲気にぴった
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

3.9

たいへん観応えのある、骨太な映画でした。

恥ずかしながら、光州事件のことは名前くらいしか知りませんでした。こういう軍隊が一方的に市民を弾圧した事件は語り継がれるべきだなぁと感じます。
そういう意味で
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.0

バイオレンス映画・ヤクザ映画は苦手ですが、本作は大変評価が高いため、もしや楽しめるかもしれない、とダメ元で観に行きました。

結果、案の定ダメ。とにかく、血がビュンビュン出るのでゲンナリしました。
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赤色彗星倶楽部(2017年製作の映画)

2.5

まったく好みではない作品だったため、面白いとは感じられませんでした。

しかし、芸術についていろいろと考えることができたため、観た甲斐はあったかもしれないな、なんて思っています。

本作を観て感じたこ
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