KKMXさんの映画レビュー・感想・評価

KKMX

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のんびりぼんやり生きています。ロスジェネ世代。人間好き。
登場人物たちの心の変化や成長に関心を持っており、その切り口で感想文を書いております。

タイムラインのレビューが読みきれなくなりつつあるため、フォローいただいてもリフォローできない可能性が高いです。ご了承ください。

ベストムービーはここ2-3年の新作ベスト10。

映画(132)
ドラマ(0)

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.2

さほど面白くなかったですが、強烈な駄作とまでは言えない、よくあるパッとしない邦画、という印象です。

本作は演出に雑さが目立ちました。ヤスコとツナキにもっと焦点を当てることができたと思いますが、アンド
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.3

語り継がれる大傑作ではないですが、とても面白い映画でした。

上流階級出身の妻と庶民出身の夫とのすれ違いをユーモラスに描いた作品です。倦怠期や価値観の相違など切り口はたくさんありそうですが、個人的には
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.2

結構ケラケラ笑える楽しい作品。同時に、主人公・モリじいさんの豊かな世界の見え方を体験できる、贅沢な逸品でした。

本作は山崎努アイドル映画ですね。主人公のモリおじいちゃんがとにかくキュート!ジッと虫と
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.6

とんでもなく濃密な映画だと感じました。凄い観応えだった!

静謐な映画だからこそ、目を離すことができない。いや、この映画を隅々まで味わいたい!と思わせるモノがありました。
目の前の音を感じ、観て感じ、
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見栄を張る(2016年製作の映画)

4.6

鑑賞前から良い映画だと想像していましたが、想像以上の秀作。はっきり言って、たいへん好みの映画でした。
目利き揃いのフォロイー様方が誰もレビューを挙げていないのが不思議なくらいの良作です。


主人公・
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.1

背景を知らないとなかなか難しい作品ですが、観応えのある映画でした。

ポーランドは18世紀のころから列強に分割統治をされていたり、かなり長い間周囲に翻弄されていた印象を抱いていました。本作を観たときも
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.5

静かで繊細、繰り返し鑑賞することで作品の真髄に近づけるような、そんな映画でした。

難しいことをあれこれ考察できそうな作品ですが、深く考えなくても楽しめると思います。
何より主人公・アナちゃんの可愛ら
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.6

悲しくもありますが、幸福な映画でした。

結核の母、歳の近い兄と3人+ワンちゃん1匹と暮らしているイングマル。家族の機能が弱まっているせいか、年齢にそぐわずおねしょするなど情緒に影響が出ています。辛く
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.7

『万引き家族』『誰も知らない』路線の、重厚な是枝社会派ムービー。流石に引き込まれましたが、鑑賞後は思ったほど残りませんでした。

福山演じる、エリートで情緒が薄い父親が、子どもの取り違え事件をきっかけ
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奇跡(2011年製作の映画)

4.1

是枝映画の中でもマイナーな作品だと思いますが、結構な逸品ではないでしょうか。

本作は『海街Diary』寄りのチルアウト映画でした。仕事帰りに飛び込んで鑑賞したため、のんびりしたムードが心地よく、前半
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輝ける人生(2017年製作の映画)

3.9

ベタ極まりないプロットでしたが、なかなかにグッとくる作品でした。

今まで自分を偽って(本作では「自分自身を裏切って」と表現されていた)生きてきたサンドラ婆さんが、姉ビフと暮らすようになって好きだった
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劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(2018年製作の映画)

4.3

原作・TVアニメも未体験、タイトル以外は完全先行知識ゼロで挑みましたが、めちゃくちゃ良かったです。胸が震えました。サラっとしてますが、結構深い話だと思います。

物語の根幹には、孤独とつながりがテーマ
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.1

イカれた映画ばっかり撮っているキチGUY監督リンチの作品とは思えない、スタンダードな造りの映画でした。普通に胸に沁みる感動作。

とはいえ、異形の者の悲しさを描いた本作はとてもリンチっぽいとも思えます
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.8

キてるキてる。頭が狂ってますねぇ!

徹頭徹尾イカれた映画だと思いました。精神病を発病せずにギリギリ踏みとどまっているサイコジーニアスのエッセンスが濃度200%詰まった、リンチそのものといった雰囲気の
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

*追記で解釈を書き足したため、ネタバレにしました。


『マルホランド・ドライブ』に近い精神病映画ですが、前作に当たる本作は、より病的な印象です。

はじめは、主人公フレッドが統合失調症を発病する映画
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.7

初デヴィッド・リンチでしたが、噂通りキてました。狂っている、とポップな言葉で表現するよりも、精神病的な作家である、と表現したい。

本作はめちゃくちゃ面白かったです!

切ない妄想映画でした。人間が持
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プラトーン(1986年製作の映画)

4.0

小学生の時に鑑賞し、内容はよくわからないながらもたいへんな衝撃を受けた映画です。

午前十時の映画祭で上映されていたため、よい機会なので再鑑賞。成人してから観ても、十分に衝撃受けますね。

オリバー・
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.3

切ない映画でした。いや〜、なんとも切ない。

主人公トラヴィス。未熟な男です。しかしこれは非難の意味合いではない。彼はどうしても成長できない、成熟できない悲しさを抱えているように感じられます。愛を切望
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.0

石橋静河つながりで、1年以上前に観た映画の感想文を掲載します。本感想文は鑑賞直後に記しました。


とても綺麗で清々しい、原作者の名前とは正反対に生を高らかに謳った映画だなぁという印象です。意外なくら
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.3

ストーリー自体にはあまり引っかかりませんでしたが、雰囲気が自分にフィットし、とても気持ちよく観れました。好きな映画です。

観ていて飽きる瞬間がありませんでした。
映画としての造りは、ダラダラした話で
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

本作は、まるで民話のような手触りの作品でした。物の怪と出会った娘の話、物の怪の呪いを受けた娘と若い男の悲しい話、って感じです。

麦の造形が現実的ではないため(どう見ても物の怪)、リアリティラインは低
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.9

王道のジュブナイル映画でしたが、キャラクターや設定に個性があって、飽きずに楽しく鑑賞できました。

アオヤマくんのキャラがいい感じですね。こまっしゃくれてるけど、なんか可愛らしい。彼は知的な子どもで知
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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.2

逸脱した表現が多いように思えますが、めちゃくちゃ本質的なことが描かれている映画だと感じました。

心身の急速な変化により情緒が不安定になる思春期と台風を重ねる演出はベタながらもとてもわかりやすいです。
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

3.4

夏目雅子様目的と、相米慎二を観たことがなかったので、いい機会かもと思い鑑賞しました。

いやー、さすがに夏目雅子様はお美しかったです。役柄にはさほど魅力を感じませんでしたが、存在するだけで有難いという
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

2.5

長い、長すぎる!

5時間11分は、とてもじゃないが集中力が持たなかった。本当に苦痛だった。そのため、本作が面白いのかつまらないのか、出来が良いのか悪いのかよく分からず。
ただ、好きか嫌いかと問われれ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

上映館数が爆発的に増えた話題作だけあり、心の底から笑って泣いて感動できる、素晴らしい映画でした。

ちなみに、本感想文は完全ネタバレ仕様となりますのであしからず。



最初のノンストップゾンビ映画は
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第七の封印(1956年製作の映画)

4.4

ベルイマンがずっと対峙し続けている虚無の問題が非常に色濃く描かれた作品でした。なにせ、実際に「虚無」という言葉が連呼されましたし。

宗教色が強いですが、個人的にはキリスト教の知識がなくてもそれなりに
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.2

本作は苦手な一本です。生理的に無理でした。

赤がキツい!
すべてが赤、赤、赤…目が痛いです。
ホントご勘弁。あんな家に住んだら即死です!

一方、内容は重厚でした。同じ屋根の下に住んでいるが、心が断
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

切れ味鋭く、深みも感じさせるさすがの作品でした。

難解との声が多いようですが、さらっと観るならばそこそこキャッチー、深く味わうならば相当難しい映画、との印象を受けました。

主人公は失語症の女優・エ
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夏の遊び(1951年製作の映画)

4.0

初期の作品だけあり、かなり荒削りですが、熱を感じさせる映画でした。

虚無的なベテランバレリーナ・マリーが主人公。新聞記事の恋人がいるも、鬱々とする中、送られてきた昔の日記を読むことで、長い回想シーン
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野いちご(1957年製作の映画)

4.8

初ベルイマンでしたが、最高!の一言です。本作はベルイマンの代表作の一つと言われていますが、噂に違わぬ傑作でした。

本作はロードムービーですが、夢に大きく比重が置かれています。旅の中でいろいろと事件や
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

警察の尋問を受ける信代の言葉、
「棄てたんじゃない、拾ったんだよ」
これが本作のすべてを表しているように感じました。

万引き家族は、みんな棄てられた人たちなのでしょう。
治は祥太に自分の真の名前をつ
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.6

私にとって本作の魅力は『世界の終わり』につきます。

本作の舞台は90年代末期ごろと思われますが、時代考証が非常に雑なため、90年代の空気はほぼ伝わってきません。女子高生のファッションも髪型も、何もか
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.4

期待していたほどはハマりませんでした。

『ワンダー』と同じく、物語は好きですが、展開が早くて構成が好みではなかった、というのが大きいです。
後半はさほど気になりませんでしたが、前半はかなり駆け足感が
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

かなり面白いブラックコメディ映画でした。

前半は高尚な雰囲気と主人公カップル2人の息詰まる空気感から、展開が読めず緊張を強いられましたが、後半は爆笑に次ぐ爆笑でした。観終わってからは、映画全体を支配
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浮草(1959年製作の映画)

3.7

本作は小津作品にしては毛色が違うな、なんか若々しいな、と思って鑑賞したいましたが、セルフカバーでした。もともと戦前に作ったやつをリメイクしたものとのこと。

だからか、やはり異質感ありますね〜。そもそ
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