KKMXさんの映画レビュー・感想・評価

KKMX

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のんびりぼんやり生きています。ロスジェネ世代。人間好き。
登場人物たちの心の変化や成長に関心を持っており、その切り口で感想文を書いております。

ベストムービーは2017年ベスト10にしてみました。

映画(81)
ドラマ(0)

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.7

2-3回観た映画ですが、映画館では初鑑賞。しかも10年以上ぶりに観たので、新鮮な気分で観れました。
とはいえ、伝わってくるメッセージは変わらず。「マジ人生無意味、虚しい。もう死ぬしかない」。

死ぬこ
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.9

WWEのスーパースター・ロック様のファンなので鑑賞。映画館でロック様を観るのは初めてでした。

もともとロック様は面白さでのし上がってきたスーパースターなので、やはり単純なアクションではロック様の妙技
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.6

本作はLGBT映画というよりも、愛と別離、再生、そして「自分として自分を生きる」映画だと感じました。

マリーナにとって、唯一わかってくれる人がオルランドだったと思います。マリーナが強く生きることがで
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.6

さすがピクサー!一部の隙もない、エンタメ映画としては完璧に近い作品なのではないでしょうか。最初から最後まで退屈なシーンは皆無で、ストーリーもいい感じのどんでん返しもあり、キャラも魅力的。特に犬のダンテ>>続きを読む

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.4

青春音楽映画に目がないため鑑賞しました。正直さほど期待していませんでしたが、期待していた程度は楽しめました。

音楽を通じての薫と千太郎の友情は見事に描かれていたと思います。授業中に机を叩く薫の空ピア
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

『屈強な男たちが自らカタパルトの弾丸となり、発射されて敵の城に飛び込んでいき、どエラくカッコいいポーズで着地し戦い始める』
というGIF画像を結構前に見て度肝を抜かれたことがありました。そしてそれが本
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはハマらなかった作品でした。しかし、鑑賞後はいろいろ考えさせられたため、ジワジワと本作の魅力を味わっているところです。

鑑賞中は恋愛描写が美しいな、との印象を抱きました。
イライザはいきなり
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.5

短い時間の中に濃い内容をギュッと凝縮し、無駄なく丁寧に作られた映画でした。ダラダラと冗長な映画よりもずっといいです。

子どもたちの心情描写もさることながら、とても印象に残っているのは、養護施設のスタ
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.9

ため息が出るほど可愛い映画でした。本当にキュートな映画。

まず、主演のフェイ・ウォンがめちゃくちゃ可愛い。キョロキョロした表情が可愛いし、「わ!」とかビックリする声も可愛い。セシルカットで女性として
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あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

3.7

心にガチガチと鎧を着込み強迫的に生きてきたが故に成功したものの充実しなかったクソババアが、自分に自信のない記者アンと交流しながら、人生の最終幕で自分を見つめ直すという、ちょっと良い話でした。
逃げたり
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.7

穏やかで落ち着いた映画を観たくなり、同じサリー・ホーキンス主演ながらもアカデミー賞を受賞したシェイプ・オブ・ウォーターをスルーして本作を鑑賞。予想以上に静かな映画でした。

家族に恵まれず、居場所を作
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.0

2017年にリバイバル公開されましたがタイミングが合わず鑑賞できなかったところ、運良く東京都下のシネコンで上映されていたため映画館で観ることができました。ミュージカルの古典、ちゃんとスクリーンで観れて>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

4.0

様々な事情で、モメているきょうだい(の片方)の方々とたまに会うことがあるのですが、その時はだいたい『骨肉(の争い)』という言葉が浮かび上がります。相手を切り捨てることしか考えていないことがほとんどなの>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

1.5

予告編を観て、ミュージカル好きであることと音楽的に好みかもしれないと感じたため鑑賞しました。

しかし、オープニングから心は掴まれず、音楽的にもPOPs/Rock度が高すぎてさほど惹かれず、正直嗜好に
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花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

4.1

ため息が出るほど美しい映画でした。そして、セクシーな映画。

まず、主演のマギー・チャンが美しすぎる。愁いをたたえた儚い美貌。折れそうに華奢な身体を包むチャイナドレスの美しさ。その美しさを逃すまい、と
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.2

緑がかったというか、青みがかった映像がなんとも印象に残ります。終始薄暗いため映像美という感じではないと思いましたが、雰囲気がめちゃめちゃあります。なぜ、あれほどの湿度が伝わってくるのか。雨の音も妙に魅>>続きを読む

きみの声をとどけたい(2017年製作の映画)

4.2

とても清らかで純粋な映画だな、との印象を受けました。言霊というキーワードをベースにして人間が持つ善性にフォーカスし、丁寧に描いているため説得力を感じました。実際、なぎさが紫音を引っ張りFMラジオをはじ>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.7

本作は確かに復讐劇だと思います。でも、個人的な見解では、エドワードからスーザンではなく、過去のスーザン自身からの復讐劇に思えました。
言い換えると、生きてこなかった本当の自分から、偽りに生きてきた現実
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

丁寧な造りでモヤモヤと考えさせられる、実に観応えがあるたいへん好みのタイプの映画でした。

観始めのころは、狂気のような怒りに支配されたミルドレッドと底抜けにカスすぎるディクソンの泥沼対決が予測された
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.2

ポップな映画が観たくなり本作を鑑賞。パディントンはフカフカしててかわいくていいですねー。ゆかいな良いクマです。育ての親と思われるルーシーおばさんにプレゼントを買おうとする優しい気持ちになんかグッときま>>続きを読む

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

4.1

なぜ、ドッペルゲンガーって会うと死ぬのだろうか。この伝承を初めて知った時、まったく意味不明でした。
改めて考えて見ると、今までの自分が死に新しい自分になる、鏡の中の自分(影とか理想の自分とか)がひとつ
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.1

難民三部作の第1作目。
次作「希望のかなた」に比べると、難民問題についての掘り下げが浅く感じますが、とても素敵なファンタジー作品でした。

主人公マルセルが靴磨き屋と言うのがインパクトがあります。それ
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はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.6

ギクシャクしている家族の中に純朴な難民がやってくることで家族の絆が深まって行く…というベタなハートフルコメディであり、それがまた本当にベタで大雑把な展開なので中盤までは実に苦痛でした。「マズい映画を選>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.0

軽いタッチの映画かな、なんて想像して挑んだのですが、結構な手応えのある、なかなか硬派な作品。
1人の女性が他者に依存することなく自分の人生を生きるというテーマがしっかり伝わってきました。

シナリオラ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

よくある思春期の成長物語だな、との印象を持ちましたが本作はかなりスペシャルな作品。その理由は主演・松岡茉優という一言につきます。

松岡茉優は名作「桐島、部活やめるってよ」のカースト上位のムカつく女子
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

これまでミステリーに1ミリも興味を持たず生きて来たため、原作未読どころか有名な作品であることすら今回初めて知りました。ポワロ、クリスティと名前しか聞いたことのないレベル。
そのため、教養を身につけよう
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.5

本当に良い映画でした。本作を形容するときに、「良い」という使われすぎている言葉が何故か一番しっくりくると感じています。ウェルメイドとかではなく、良い。グッドな映画。

自分の店のゴミ出し場に居座ってい
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.7

エンドレスポエトリーを観てからすっかりホドロフスキーファンになってしまったので、前日譚である本作を鑑賞。こういうタイミングでホドロフスキー特集を組んでくれるアップリンクには感謝しかありません。

さて
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全員死刑(2017年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃエネルギーがあってグイグイ迫ってくる、非常に観応えある面白い映画でした。しかも力技で押し切ることなく、作りが丁寧で独りよがりにならないバランス感覚もあります。えげつない事件をポップなエンタ>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.0

エル・ファニングの魅力が爆発している映画でした。エルファニがとにかくかわいい。公園ではしゃいだり、パンクバンドで即興歌をうたったり、エンの母親と踊ったり。また笑顔が抜群にキュートです。

とはいえ、映
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

5.0

本作は親が望む鋳型にはめられて育てられたアレハンドロが自分の人生を我が手に取り戻し、自分の人生を生きようとする苛烈な闘いを描いた戦記モノだと感じました。
「自分を生きる」と言うととても簡単そうですが、
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パターソン(2016年製作の映画)

4.8

人間は幸福を求める習性がありますが、幸福とは何か、と問われるとよくわからない場合が多いかと思います。10人いれば10通りの幸福観があるでしょうが、この映画では、幸福な人生の1事例が発表されているような>>続きを読む

はじまりの街(2016年製作の映画)

4.1

改めて、子どもってたいへんだな、と思います。自分の力で生きていけないが故に親に依存せざるを得ず、親の都合で運命が二転三転していく。大人ならばそれなりにあがけるけど、子どもは単に翻弄されるだけですからね>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

映画を観てから原作を読んで、もう一度観ました。そして、紛れもない傑作だと感じました。
原作が大変濃いためさすがにキャラを完全に描ききれませんが、十分伝わる描写だと思いました。
(ただし、硝子ママと真柴
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

映画の出来としては雑な印象を受けましたが、主人公であるなずなの心象風景が割と描かれているためか、結構楽しめました。

後半の現実感を喪失した背景から、Ifを繰り返して混沌としていく世界はどこか夢っぽい
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心が叫びたがってるんだ。(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

呪いなんてなかった、と本編の最後の方で成瀬は語りますが、いやいや、成瀬は両親に呪いをかけられてましたよ。夫婦関係の崩壊・家族が壊れてしまった原因を両親が背負わず成瀬に背負わせていますからね。
豊かな出
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