空海花

突撃隊の空海花のレビュー・感想・評価

突撃隊(1961年製作の映画)
3.5
少し前にロックフィルムフェスティバル『アンダードッグス』のTシャツ付前売り券をフォロワー様に教えていただき、
その流れでマックィーンのポスター集限定版の書籍が出ているのを見つけました。
https://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK277
全然知らなかったので大感謝🙇✨
近くにおいてOP袋に入れては出して眺めてます😍笑
読み物がほとんどないのが寂しいといえば寂しいですが、ファンにはたまらない❤です。
まだAmazon、楽天など在庫あるようです。
遅ればせながらご報告を。

それで観たくなったのが
「大脱走」で大ブレイクする前のマックィーン。
でも「荒野の七人」ではなくて…
初初しさとはまた別の、爪痕を残そうとギラギラしているマックィーンが見たい、ということで今作を。
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ドン・シーゲル×スティーヴ・マックィーン
1944年秋。ジークフリート要塞線に待機する予備軍。既に戦いを終え、帰還し休暇を得られるはずの彼ら。
しかし再びの命令で、最前線に送られる。
任務は要塞線主要部の閉鎖。
かつて十字勲章を得たが問題を起こし降等させられた新入りを加えた小隊は
たった6人で後続部隊到着まで独軍を釘づけにしなければならない羽目に。
その場面に絞って描かれている。

6人ということがバレたら致命的。
前半はコミカルささえ感じる撹乱作戦で
地味は地味。
モノクロで派手なアクションはないものの
後半はドン・シーゲルの暴力的な描写は感じる1作。
地雷、手榴弾、火炎放射器。
地味で塹壕で泥塗れなんだけれども
当時、実際にはこんな戦闘が無数にあったのだろうなと思うリアルさはある。
前半のコミカルなやり取りも含めて。
実映像が入ることで映像を引き締める。
無駄がないのが良い。

マックィーンにはコミカルは排除。
無口で危なそうな曰く付きの兵士役。
無精髭を生やして眼はギラギラ強く、軍服も似合う。
銃器捌きが絵になる。
ラストシーンでは、プロの兵士としての意地を見せると共に、
映画界で生きようとする役者としての意気を眼力に感じて、
私的には満悦(笑)
この日本的?展開は当時のアメリカ人はどう思ったのだろう。

結果、突撃隊ではあるが
原題がとにかくカッコいい。
アンチヒーローであったマックィーンにぴったり。

渋くて地味な戦争映画だけれどやはり娯楽映画なんだろうか。時代なんだな。

そしてジェームズ・コバーンも出演。
結局「大脱走」が観たくなる(笑)

マックィーンはこの後すぐ「大脱走」で一気にスターダムへ。
ドン・シーゲルはこの後イーストウッドと組むことになる。
感慨深いですね。


好きな台詞
“ペンは情熱の紫”
私は映画メモは紫色のペンで書くのです📃🖋


2020自宅鑑賞No.30/107


前レビューわかりづらくてすみません。入院は時々治療で行っていて次は月末予定です。
つい弱音が漏れます💧
アンダードッグスが観に行けるのかが気懸かりです😔
空海花

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