かすとり体力

ノッティングヒルの恋人のかすとり体力のレビュー・感想・評価

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)
3.7
いやラノベか!!笑

まじで、おっさんの妄想を具現化するという通常ものすご恥ずかしい行為を何の衒いもなく、「良きお話」として映画化したその勇気(暴挙?)に拍手!

だって、冴えないバツイチおっさんが、たまたま自分のお店に来た超一流女優に一目惚れされるんだよ・・・。

しかもその日のうちに相手からキスまでされるんだよ・・・。こわあ・・・。
中二妄想炸裂やんけ・・・・。

さて、映画の内容としては、一長一短あるかと思っていて、

(特大の『短』であろう「超絶ご都合主義」ということには、野暮なので触れません・・・)

まず、ラブコメの「コメ」、笑いの要素がとてもよく出来ている。

普通にしっかり笑ってしまうところあり!ということで良きコメディー映画に仕上がっております。

次に「短」、ジュリアロバーツ演じるアナの人間的なヤダ味が強ぇ。

やっぱ、彼氏おりながら都合の良いときだけ頼ってくるのはちょっと・・・。しかも何か逆ギレしてくるしよー。
(ま、なんか売れっ子女優のリアルな人格表現にも思えて来るけど)

なので最後のほう、主人公がいったん出した結論には感心したし、このままほろ苦いエンディングで終わってくれーと思っていたら、やっぱりハッピーエンドかい!という。。

しかし!!

なんかその最終シーン(エルビス・コステロによるメインテーマ「She」の美しさも含め)が素晴らし過ぎて、「いやごめん・・・。このエンディングで大丈夫です・・・」と「総論OK」になっている自分が恥ずかしい・・・


なんというか、事前の期待通り、ちゃんとハートウォーミングになることが出来ました。

悔しいが、満足です。
かすとり体力

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