コーカサス

荒野の用心棒のコーカサスのレビュー・感想・評価

荒野の用心棒(1964年製作の映画)
4.1
“やめとくよ、またな”

黒澤明の『用心棒』を基にした本作は、それまでのアメリカ製西部劇にはないテンポの良いストーリイ展開と凄まじい残酷描写が話題を呼び大ヒット。
本作が初の西部劇となるレオーネ監督を巨匠の道へ、またTVシリーズ「ローハイド」で人気はあったものの、まだまだその魅力を十分に発揮しきれていなかったイーストウッドを一躍スタアの座へと押し上げたマカロニ・ウエスタンの傑作である。

因みに本作『荒野の用心棒』そして『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』で、イーストウッドが使用するガラガラヘビが埋め込まれたグリップの “コルト SAA ラトルスネーク バウンティガン” は彼の私物であり、もとは「ローハイド」の劇中で悪人から奪ったシロモノだ。
無論、筆者も所有しており、これら三部作は、必ずラトルスネークを片手に観ることにしているのは云うまでもない。

28 2024 97 2023/9/26 81 98 2011/10/18