五社監督の作品、気がつくと色々観てる。
そして必ず何かしらの印象が残っている。
それだけ見せ方が上手いのだろうか。
いや、物心ついた頃が、五社監督作品をテレビなどでバンバン放映していた昭和の後半の世代。
ヤクザ映画やクライムバイオレンス邦画といえは五社監督作品だった。
そういう時代だったのだろう。
だから、内容はどうあれ、自然と&漫然と受け入れてしまう精神的ベースが出来てしまっている。
良い悪いの評価する前に、もう当たり前のように「そこにある」という感じだ。
だから、内容の評価は難しいというか
「それが五社監督」としか言いようがない部分がある。
しかし言いたいことは探せば色々ある。
これは五社監督のせいというより
日本の映画への取り組みスタンス全体の問題でもあるんだが
あまりにもカネをかけて無さすぎる作り方が目立つ。
セットの組み方、照明の色や当て方など
製作面で手抜きだったり詰めが甘かったり
どこの製作会社つかっとんねん!?
と、世良公則ばりに凄みたくなるアラがあちこちにある。
内容は五社節全開なのに、その熱量を製作側がサクっと潰しにかかってる様にさえ見える。嫌われてるのか?
映画を楽しむには、仕事なんかにしない方がいいのかも知れない。