映画大好きザウルスくん

死の標的の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

死の標的(1990年製作の映画)
3.5
セガール38歳頃。
無双指数4。

前作『刑事ニコ』が好評だったためか主人公のキャラ設定はほぼニコのままで、職業が刑事から麻薬捜査官にマイナーチェンジした程度。セガールの故郷で麻薬を売り捌いていたジャマイカ出身のオカルト系麻薬密売組織をセガールが地元の友達と一緒に壊滅させるというシンプルな話。

初期作のため『刑事ニコ』同様で無双の片鱗は見えるもののまだ多少相手が反抗する余地はあります(とはいうものの敵の下っ端は当然のこと2人いるラスボスのうちの片方も瞬殺)。カーチェイス、腕折り、目潰し、日本刀といった後のセガール映画でよく見るアクションが既に見受けられます。罪のない店を豪快に破壊、無駄に女の裸が出てくるなどアクション以外のお約束もしっかり抑えた手堅いセガール映画となっていました!

そしてツッコミどころのオンパレード!序盤は家族が敵の「死の標的」になってしまい傷付けられたり守ったりを繰り返していたものの後半は一切登場しなくなる。セガールが戦いに出向いてる間誰が家族を守っていたのだろう…。地元でアメフトコーチをしていた友達と再開し一緒に組織と戦ったけどその友達は警官でも軍人でもないのに何故そこそこ戦えて人を殺すのも平気なのだろう…。てかセガールも捜査官退職してるから一般市民のはずなのに街中で暴れすぎ、刑事のニコよりド派手だったよ…。終盤ジャマイカに乗り込んだけどアメリカで調達した大量の銃器運ぶの違法だろ…。セガールの戦闘力は麻薬捜査官というより軍人だよ、『コマンドー』じゃあるまいし…。とまあこういったツッコミどころをニヤニヤ見守るのもセガール映画の醍醐味です!笑

セガール映画って結局セガールが悪党をボコボコにするシーンを見たくて見てるので、本来映画で必要となるであろう弱みとか人質とかそういった物語の起伏はいらないんですよね。セガールが無双してくれればそれで良い!笑