まーしー

あなたは私の婿になるのまーしーのレビュー・感想・評価

あなたは私の婿になる(2009年製作の映画)
3.0
サンドラ・ブロックとライアン・レイノルズが贈る王道ラブコメディ。
国外退去を命じられたバリキャリの編集長マーガレット(サンドラ・ブロック)が、アメリカ国内にとどまるため、アシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)と偽装結婚を企図する——。

アラスカにある、アンドリューの実家に挨拶に訪れるバリキャリ女性のマーガレット。
厚化粧のうえ、全身をブランド品で固めた姿からは、お高く止まった印象しかない。
息子よりもかなり年上の高慢そうな女性に、父親が嫌味の1つでも言いたくなるのは仕方ないだろう。

ただ、そのような鎧を身にまとった女性ほど、中身は繊細だったりする。
マーガレットも然り。フェミニンな薄着のパジャマなどは、その最たる例だろう。
そのようなマーガレットを演じるサンドラ・ブロックが、アキラ100%なみの全裸スタイルになったことに驚き。「ベッドシーンを嫌がる女優」という噂を聞いたことがあっただけに、本作の体当たり演技には度肝を抜かれた。
負けじとライアン・レイノルズも脱いでいて、典型的なドタバタコメディを象徴する1シーンだった。

ただ、祝福する故郷の人たちの温かさや、家族を意識するバリキャリ女性の戸惑いなど、徐々にハートフルな内容にシフトしていくため、ドタバタコメディとしておとなしい方だと思う。
笑いつつも、人の温もりを感じられる作品だろう。
人生は仕事だけではない——そのようなことに気づかせてくれるかも知れない。