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ピラミッド 5000年の嘘のTSのレビュー・感想・評価

ピラミッド 5000年の嘘(2010年製作の映画)
3.4
【古代人からの警鐘】74点
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監督:パトリス・プーヤール
製作国:フランス
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:106分
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 面白かったですよ。確かにトンデモ展開ですから、およそ月刊ムーの愛読者くらいでないとこのテンポにはついていけないかもしれませんが、ここまで来たら清々しいので良いと思います。僕自身昔から古代エジプトは大好きでして、よく昔していた特番を必ず録画していたものです。吉村作治さんのピラミッドはファラオの魂の休憩地という説も面白かったですし、ザヒ・ハワースさんのピラミッドは王の墓ゴリ押し説も面白かったです。
 未だピラミッドが何なのかはっきりしていない中、今作の監督は長年の自身の経験からとんでもない推論をあげてきます。権威がありそうな学者にインタビューをしまくっていくのに、そのほとんどをばっさりも切り倒していくのは最早お笑いの領域。言ったもん勝ちの世界なのではと思えてしまいましたね笑

 ところでギザのピラミッド、特に最大のクフ王のピラミッドは20年で完成したというのが通説ですが、200万個もある石を運びこんなものを作るには20年では到底無理なようです。それが如何に非現実的な年数かを丁寧に説明してくれます。その上で、ピラミッドは一体何年の月日を経て作られたのか、そしてこのピラミッドをつくる技術はどこから生まれたのかというところまで話を広げていきます。

 確かにこの映画で言われていることを全て鵜呑みにすると鳥肌がたちます。特に世界の古代遺跡が同じ緯度上にほぼ横に並んでいるという話はやばすぎます。ここから導き出す監督の見解も信憑性はともかくまあ爽快。聞いていて非常に興味深いものであります。残念ながら、監督の自信満々の説こそが今作のラストであり、それ以上ののことは判明しないのですが、一つの考え方として見ると大変価値はあるかと思います。

 いろんな説があるから面白い。しかし、生きてる内にピラミッドの真相がわかればありがたいなと思ってしまいます。今後の研究に期待したいです。
TS

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