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わらの犬のreifのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
3.9
ツタヤで借りる時に家人に「観たでしょ?」と言われる程度にペキンパーは観たはずですが、未見でした!(胸を張る)。『ヨルゴスの首』、違う、『ガルシアの首』が忘れられない傑作。怖い怖い怖い、『オーメン』なんざ児戯だぜ。悪魔より!田舎者の方が恐い! と、ペキンパー、差別意識を隠さない。アメリカから来たインテリ(ダスティン・ホフマン)をいびる愚鈍な男たち、女はただ男の欲望に応えて色情狂、示威行為が渦巻く居づらいパブ。こんな村は嫌だ。ダスティン・ホフマンと嫁はどうやって出会ったのだろう。お嬢さんがアメリカ留学したってことなのかな。仕事を邪魔されたくない男と構ってな女で夫婦仲は不安定。ダスティン・ホフマンめっちゃダメやんと見ていたら、「僕の家で暴力は許さない!」とブチギレてから狂気。参りました。いちばん恐いのはダスティン・ホフマンなのでした。ペキンパーの暴力は凄まじい。許しを与えないラストの余韻が堪りません
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