Jun潤

トイ・ストーリーのJun潤のレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
5.0
2023.11.23

レビュー999本目!
ついにこの時が来ました……。
次を個人的に一番思い入れのある作品にしたかったし、なんだかんだスリーナインも貴重よなということで、もう何度も見た作品ではありますが、未レビューなのでこの度視聴です。

色んなおもちゃで遊ぶ子ども・アンディ。
彼の一番のお気に入りで相棒はカウボーイのウッディ。
そんなおもちゃ達は、人間の見ていないところで意思を持って活動していた。
アンディの誕生日、新しいおもちゃを買ってもらうことで古いおもちゃは捨てられるんじゃないかと、おもちゃ達が不安がっている中、アンディの部屋に現れたのは新発売のスペースレンジャー、バズ・ライトイヤーだった。
アンディはすっかりバズに興味津々となり、いつもウッディがいたアンディの隣にはバズがいるようになる。
そんなバズに嫉妬するウッディは、つい出来心で彼を棚の裏に落とそうとするが、不運にもバズは部屋から家の外へ放り出されてしまう。
アンディはウッディを連れて外食へ向かうが、復讐のためにバズもまた車に乗り込む。
喧嘩しつつも協力して家へ帰ろうとする2人だったが、自らをおもちゃではなくスペースレンジャーだと信じて疑わないバズの行動により、ウッディ達はアンディの家ではなく、その隣家の住人でおもちゃをいじめて楽しむシドの家に辿り着いてしまう。
アンディ一家の引っ越しが迫る中、バズは自身の正体を知り落胆してしまうが、ウッディの激励によってアンディの元へ帰ることを誓う。
果たして2人は無事に持ち主の元へ帰ることができるのか!?

いやー何回見ても面白いんですよね。
記憶が定かではありませんが、たしか先に見たのは『2』の方で、ちょうどアンディ世代だったので、自分の知らないところでおもちゃ達は動いているのかもしれないと感じたロマンは数十年経った後にも感じますね。
続編の内容にも関わることですが、あの頃遊んでいたおもちゃ達は今どこに行ってしまったのか。
おもちゃ達が不安がっていたように忘れ去られたまま今も家のどこかにいるのか、それとも捨てられてしまったのか。
おもちゃ達の感情は人間には推し量れませんが、おもちゃに生きる意味を与えてくれる子どもの純粋さもまた、おもちゃにとっては残酷なものになってしまうのかもしれませんね。

作品としては、世界初の長編フルCGアニメーション映画作品ということで、今から30年近くも昔だというのに全く色褪せないどころか今と遜色ない。
なんでもAppleのスティーブ・ジョブズ氏も今作には関わっているんだとか。
他にも吹替版キャストの唐沢寿明と所ジョージのハマりっぷりや、ロケットの点火方法、「落ちているだけだ、カッコつけてな」の描写の回収など、どこからどう見ても高い完成度を誇る作品ですね。

アンディとバズの関係に嫉妬するウッディとか、おもちゃと人間だろうと切っても切れない絆、やられて嫌なことはおもちゃも人間も同じことと、最近ディズニーが推し進めているポリコレをよっぽどシンプルに描いている作品にも見えますね。
また、飼い犬にソ連が開発した弾道ミサイルのコードネームと同じ“スカッド”と名付け、今見てもおどろおどろしいセンスの部屋や妙に高いおもちゃの改造スキルなど、シドもシドで子どもの純粋すぎる残酷さを表現したキャラクターだと思います。
あとは、今作でバズが自身をおもちゃだと自覚したように、ウッディにもその瞬間があったのではないかと思うと、続編かスピンオフで見てみたいし、何よりやはりアンディとウッディの出会いの物語を、生きているうちに見れないかなと改めて思いました。

>>>Next,1,000
Jun潤

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