ほーりー

トイ・ストーリーのほーりーのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
4.2
記念すべき、世界初のフルCGアニメ。伝説はこの映画からはじまった……といっても過言じゃないでっせ!

また続編を作るらしいけど、ちょっと観てみたいけど、3でこれ以上ないほどの素晴らしいエンディングを用意してくれたので、内心は複雑。

シリーズで一貫して描いているのが、“おもちゃが自分たちのアイデンティティーを取り戻す”ということ。

この点がしっかりしているから、続編もクオリティーが高く……というかさらに前作を上回る出来になっているのが、本シリーズのすごいところ。

さて、久しぶりに第一作を観て、(当時もそう思ったけど)ホラーテイストの強い作品だと感じた。

悪役シドは仕方ないとしても、アンディやお母さん、妹のモリーもみ~んな人間キャラの顔が怖い(笑)

アンディなんて、これが3で爽やかイケメンに成長するなんて、当時は夢にも思わなかったもんね。

脚本の名前を見てみると、ジョエル・コーエンの名前があるので、お!と思ったのだが、同姓同名の別人らしい。

それにしても、日本語吹替版の声優陣がまた素晴らしい。

普通、有名人の声優起用って、あまり声があってなかったり、声の芝居ができてなかったり失敗になるケースに多いのだが、ウッディの唐沢寿明やバズの所ジョージなんて、今じゃこの声以外考えられないほどのキャスティングだと思う。

ちなみに、ウッディのオーディションにおちて、山寺宏一は積極的にテレビに出演しようと思い立ったという。

そして、ポテトヘッド、スリンキー、ハムの声を担当された名古屋章、永井一郎、大塚周夫の声優界のレジェンドたちが今は亡き人であるというのが哀しい。

【追記】
正確には最初は山寺さんで収録していたそうな(バズ役は玄田哲章さん)。ところが、あとになってピクサーが知名度のある唐沢寿明と所ジョージで声を差し替えたという。
ちょっと山ちゃん側にしたらヒドイ話……。

■映画DATA==========================
監督:ジョン・ラセター
脚本:ジョス・ウィードン/アンドリュー・スタントン/ジョエル・コーエンほか
製作:ラルフ・グッジェンハイム/ボニー・アーノルド
音楽:ランディ・ニューマン
公開:1995年11月22日(米)/1996年3月23日(日)
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