ぬーたん

アルマゲドンのぬーたんのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
2.5
90年代は面白い映画が多いが、これは映画館で観た時にあまりにも設定がいい加減で入り込めなかったという記憶が残っている。が、しかし、フィルマを始め評価がめちゃ高いでないの。私何か見逃してたのかな?20年経ったし大分忘れたから観直してみよっと。って観たけど、私とは相性が悪かったようで。巷の評価高いから小声で言うけど、なんじゃこれ?だった。
科学考証・物理法則、全く無視。宇宙の訓練もしてないぶっ飛んだヤツらに地球の命運をかけて(競馬で言えば大穴、万馬券、いや億馬券だな)惑星に競馬の大穴じゃない穴を掘らせてその地中で核を爆発させて粉々にして回避するとか有り得ないにも程があるが、それでも面白いなら目をつぶろうというもの。でも入り込めないからやっぱり楽しめない。これはSF映画なのかコメディなのか。
地球の危機にアメリカだけが登場。世界はアメリカで、アメリカ万歳!なのだ。唯一出て来るロシアもたった1人(演じたのはピーター・ストーメア。スウェーデン人)で、ヨーロッパやアジアはキャーキャーとパニクってるだけで政府は何してるの?首脳会議はあったのかな?そういえば松田聖子が出てたがアメリカの観光客の設定だった。若いね。
穴掘りメンバーはブルース・ウィルス。40代でまだ若い。頭も顔もツルンとしてる。『ダイ・ハード』は最高だった。アクションも肉体労働も得意。世界一の穴掘り名人は娘を取られてガンをぶっ放す。
ベン・アフレック。なんと20代。脚本家としては成功してたけど俳優としてはまだスタートしたばかり?演技はイマイチ。目つきが悪い。
ウィル・パットンは唯一まともな人間の役。頭が薄いから老けて見える。
大好きなスティーヴ・ブシェミは正反対でいい加減なやつ。こういうキャラはお得意だが責任ある仕事を任せちゃダメよ。でも天才、と言うがその能力が発揮されないままで終わる。
マイケル・クラーク・ダンカンは翌年の『グリーン・マイル』の印象が強い。ムキムキの体、大柄で優しい瞳。2012年に54歳で死去。
オーウェン・ウィルソンはやっぱり鼻が気になる。まだ30歳。
地上メンバー。ビリー・ボブ・ソーントン。この役にはアクが強過ぎ。何かやらかしそうな匂いがするわ。しないけど。
ウィルスの娘役はリヴ・タイラー。まだ20歳!スティーヴン・タイラーの娘。タイラーと言えばエアロスミス。行きましたよ~77年初来日の武道館。ロック好きの姉にまたまた引っ張られて。クイーン、キッス、エアロスミスと。結局私はクイーンにだけハマり、エアロスミスは1回だけしか行かなかったけどね。学生時代の創作ダンス部(ダサいね)のダンス曲に私がチョイスしたのが『スウィート・エモーション』だった。今でも歌っちゃうよ。
口元がソックリだけど母親が綺麗なのかリヴも綺麗でビックリ。あの方の娘とは信じがたい…と思ったもんだ。しかし、演技は…うーんでした。しかもあと何分という切羽詰まった状況の中で映される表情が何かちょっとね。邪魔くさい感じだった。
ラストの感動シーンは何のかんの言ってもやっぱり少しはウルって来たけど、冷静に戻るとまた色々と変だな、とか考えてしまう。最後は1人の男に地球を託した。そんな賭けは怖すぎる。
アルマゲドンというタイトルが付く映画がその後に沢山作られたけど観た事はない。これの続編ではなさそうだけど、評価は軒並み低い。だからもちろん観ない。
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