鍋レモン

絶体×絶命の鍋レモンのレビュー・感想・評価

絶体×絶命(1998年製作の映画)
4.2
⚪概要とあらすじ
白血病の息子を抱えた敏腕刑事と、その骨髄移植のドナーになりうる凶悪知能犯の対決を描くノンストップ・アクション。

サンフランシスコの刑事フランク・コナー(アンディ・ガルシア)には、9歳の白血病の息子マシューがいた。骨髄移植のみが頼みの綱。コナーは適合者を見つけるため、FBIの極秘資料を入手。ただ一人の適合者を見つけた。その男はピーター・マッケイブ(マイケル・キートン)。終身刑で投獄されている極悪人だ。コナーは彼に接触、骨髄の提供を頼むが、男は無反応。が、後日、ドナーになるとの報が入った。マッケイブは総合病院に移送されたが、実は彼は脱走を狙っていた...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“IQ150の凶悪知能犯。お前の役目がひとつだけある。”

「相手が悪すぎぞフランク」
「これしかないんです」

⚪感想
マイケル・キートン、アンディ・ガルシア共演のサスペンスアクション作品。

私としてはめちゃくちゃ好きな作品だし傑作だと思う。
1990年代の作品ってツッコミどころはあるけどクオリティや設定が神だと思っていて、『コピーキャット』や『フェイス/オフ』、『ヒート』、『ユージュアル・サスペクツ』、『暗殺者』、『フォーリングダウン』、『氷の微笑』とか好きだもん。

白血病の息子を救いたい刑事とIQ150の頭の良い凶悪犯。

マイケル・キートンもアンディー・ガルシアも演技が上手い。
マイケル・キートンは本当に知的な凶悪犯だし、アンディ・ガルシアは息子を思う刑事の父親そのもの。
アンディ・ガルシアの顔面が整いすぎていて直視できない。

吹き替えがソフト版ではマイケル・キートンを山路和弘さん。テレビ朝日版ではアンディ・ガルシアの吹き替えを山路和弘さんという不思議な担当。

マッケイブをドナーであるが故に殺せないフランクがもどかしくもあり面白い。
一方で息子のためにフランクがやや被害を出しているのがちょっと残念だけど、子供を思う母親や父親はみんなこうなるかもしれない。
マッケイブはマッケイブで小憎たらしいがマシューという存在によってたまに人間らしさが垣間見える。

マッケイブの鍛え抜かれた体が最強なんだけどそれよりも「耐」のタトゥーが気になるところ。
マッケイブはそれなりに頭がいいんだけど周囲の警察や看護師がちょいポンコツなので差がありすぎて変な感じになる。

また観ても面白かった。

鑑賞数が意外と少ない。



⚪以下ネタバレ



息子のためとはいえ無断でFBIのデータを探るフランク。
そのシーンでオープニングをするのがなかなか斬新かつスタイリッシュ。

マッケイブの脱走までの手順がワクワクする。情報や素材を集めたり。
麻酔が聞かないように薬を先に糸で歯にひっかけて飲み込んでいたり、拘束されても逃げられるよう親指の関節を外せるようにしていたり。

マッケイブが運ばれる途中に犬に吠えかかるの好き。

海へダイブからのマッケイブとフランクのやり取り相棒なんだが。

マシューは助かりマッケイブも命を取りとめたがポンコツ警備によりマッケイブがポンコツ警備に銃を突きつけ終わり。

個人的にラストは、マッケイブがあのあと死んで、移植されたマシューがマッケイブとフランクしか知りえないセリフを言ったら糞味悪すぎて最高だよね。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。(2018/09/04)
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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