akrutm

ホテル・ニューハンプシャーのakrutmのレビュー・感想・評価

3.5
ニューハンプシャーでホテル経営をしている夫婦と5人の子供、祖父の一家の半生を描いた、ジョン・アーヴィングの同名小説の映画化。全体的に展開が早い上に、いろいろと重い内容(レイプ、同性愛、近親相姦、事故)をあっさりと描いていくので、それが持ち味なのかもしれないが、観ているほうはちょっと取り残される感じがしないでもない。深刻な内容をコメディタッチで描いている点も、好き嫌いが分かれるかもしれない。個人的には、あまり面白い映画とは思えなかった。実際に、ジョン・アーヴィング自身も、トニー・リチャードソン監督が小説にかなり忠実に映画化をしているために、映画がちょっと慌ただしいという感想を述べている。

俳優陣は豪華なので、その点は満足できるかも。ブレーク前の若きロブ・ロウ、クマの着ぐるみを着ている変人を演じていても美しいナスターシャ・キンスキー、一家の大黒柱だけれどどこか不思議な感じのボー・ブリッジスなど、印象に残る。ジョディ・フォスターがこんなにブス(失礼!)だったとは知らなかった。
akrutm

akrutm