タッくん弐

ビッグ・フィッシュのタッくん弐のレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
4.6
今作は小生が好む映画監督のひとり、ティム・バートンの作品で個人的に最も感銘を受けた物語でございます

また劇場公開時、千葉県は柏市まで観に行った思い出もありまして兄と訪れた何度かの映画鑑賞内で唯一、号泣した記憶が

それもその筈、今まで主にファンタジーな作風で有名な監督が、実生活で父親を亡くしたことにより今作制作へ至った次第で

やはりテーマが父と子の確執を描いているもの故、我々肉球ブラザーズにとって非常に心へ滲み入る内容

我が家でダース・ベイダーと異名を持つ父とは幾度もの争いが繰り広げられその都度流血ブリザード、血飛沫上がる展開

いつもの幻想的な雰囲気の中にも現実を織り交ぜ、監督がどんな成長を遂げたのかを自分と重ね、窺い知ることが出来ました

小生の場合、劇中展開とは異なりわかりやすい形での対立を繰り広げ、親子として結局お互いを理解出来たとは言い難い過去

荒れ狂った父が近隣住宅窓に目掛け謎の投石しガラスを割るなどした際には、小生が沢村忠を彷彿させる幻のヒザ蹴りを肋骨にお見舞いしたこともあれば

奴の往年のK-1初代王者ブランコ・シカティックばりの伝説の拳を頬に受け、卒倒した経験も今では仄かにムカついて否、笑える思い出として脳裏に刻まれております

そんな時間を経て、今作のように節目が訪れることになればいずれ当人の気持ちがわかるようになるのか

そして今作のようにその瞬間、父のために何が出来るのかを必死で模索することになるのか

想像だにしませんが基本子供は親のことが好きであるのが自然でありましょうから今作を観て嗚咽するあたり

多分に漏れず小生もきっとそうなることが彼に屈するのと同様な気がして腹立つ事象、サウザーで言うところ退かぬ!!媚びぬ!!省みぬ!!それが奴に対する答えだ

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

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