タッくん弐

スライ:スタローンの物語のタッくん弐のレビュー・感想・評価

スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)
3.7
2024年は何だかんだと多大な影響を受けている彼のドキュメンタリーから始めることと致しました

まさに成り上がりと言うべきに相応しい役者人生を丁寧に生い立ちから追いかける内容は大変分かりやすかったです

作品群を通じて過去の悩みや不満、様々な感情を投影していることが体感出来て実のある時間を過ごせたと思います

毒親との関係性と、自作にも出演させた息子に対する想いは大変興味深く、私生活をも侵食させた映画への執念

結局は孤独感こそ理由でドキュメンタリーには映らない歪みがあるのを容易に想像出来ました

しかしそれでも観客を楽しませることへの姿勢と伝えたいメッセージの普遍性は大いに共感を持ちました

個人的に納得いったのは色んな挑戦を経た上で、自分に最も適したキャラ設定を突き詰め鋭利化する重要性に気付いたくだり

時間はかかったかもしれませんがそこの境地に至るまでの紆余曲折も無駄ではなく、誰かを喜ばせることの尊さこそ人生において大切な事柄であると

おっといけない真面目になりすぎましたね、兎にも角にも彼の筋肉

アクション俳優しか出来ないと揶揄される彼、しかし他に同じことが出来る人は一体どれだけいらっしゃるのですか

不器用ながら自らの哲学を見出したアルトバイエルンに教えて頂くことはまだまだ多いと感じた今作でございます

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

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