マザコン女装趣味のディカプリオは必見!
力一杯コンプレックスの塊みたいなフーバー長官を演じるディカプリオ。
相変わらず暑苦しい。
アーミー・ハマーの演技が、しっとりしてて好き。
ガツガツ前に出るディカプリオ、後ろを支えるアーミー・ハマーのポジショニングが物語に奥行きを与えていて良し!
大統領や幹部の弱味を調べあげ、脅迫まがいの戦法で自分の言い分を通すフーバー。
自分のやってることは国のためなんだ正義のためなんだ、と信じて突き進むも、善悪や虚実の境界はだんだん曖昧になっていく。
怒って狂って、誇示して、悲しんで、感情がとっても忙しいフーバー。
最後は自室のベッド脇で発作を起こし真っ裸で死亡。
どれだけ強大な権力を握っても、最後は醜い死体に成り果てる。
アーミー・ハマーがフーバーの死体を見つめる表情が悲哀を滲ませ実に良い。
全体的には良い映画なんだけど、万全の体調で観ないと確実に寝る。