順慶

白いリボンの順慶のレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
3.8
昼間に「ヘレディタリー」を見返していて、小鳥の首を切るシーンは、本作のオマージュと聞いて、その日の深夜にアマプラで再生。
よくわからずに見始めてしまった。初ハネケだった。

1913年のドイツのある村の話。
ナレーションから始まる。誰の語りなのかは、しばらく見ていると学校の先生だったことがわかる。

まず医者が落馬して重症。誰かが仕掛けた針金で馬は転倒した。それからキャベツ畑が荒らされたり、納屋が燃えたり、自殺があったり。

この村は、落馬した医者と牧師が牛耳っていた感じ。子どもたちにも厳しい。
タイトルの「白いリボン」は、純潔の印。子どもに白いリボンをつける。
厳しい父親というよりパワハラ。医者はセクハラも。ひどい男だった。女性に「口がくさい」はひどすぎる。

で、誰がなぜ犯行したのか、そんな話より、村が崩壊していくその背景に、第一次世界大戦がある。小さい村の話が視野を大きく見せる。

で、小鳥の首。なかなか残酷なシーンだった。
順慶

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