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桐島、部活やめるってよのakihiko810のレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.1
gyaoで再視聴。学園のスター桐島が部活をやめたことで動揺する高校生たちを描いた群像劇。キネ旬邦画12年度2位。8/10点の傑作。
「スクールカーストと学生」というミクロな描写を突き詰めることで、現実を生きる実存的不安という普遍的なテーマが浮き上がってくる。前田(神木隆之介)は桐島的な「階級制度」の底辺ではなく、むしろ制度に縛られない実存的存在であり、力を渇望し、苦しんでいるのは実は宏樹(東出昌大)の方だった、というどんでん返し。
私も学生時代、前田的なスクールカースト外にいたと自覚してるので、すんなりみれた。映画部ではなかったけど。
朝井リョウの原作小説は未読だが、映画よりも「カースト青春小説」なできになっているらいしい。読む機会があれば読みたい。

町山の解説がすばらしい。自分が「桐島」みたのは、この解説読んだあとだった気がするhttps://matome.naver.jp/odai/2137564779420535801
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