桐島不在の中、校内で起きる様々な変化を描いた群像劇。
桐島がいないから、バスケしながら待つのをやめる生徒。その生徒を探して練習する場所を変える吹奏楽部の女子。その女子に撮影場所を取られる映画部。
波紋が波紋を広げていく。池に小石を投げて、水面にできた輪が広がっていくように、桐島というたった一人の男が周囲の人たちに影響を及ぼす。大袈裟に言えば、蝶の羽ばたきで世界が変わるバタフライ・エフェクトのようだ。
同時刻に別の場所で何が起きているのかを、各キャラクターの視点を切り替えて撮っている手法が面白い。
