くろねこヤマ子

少年は残酷な弓を射るのくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
3.8
朝陽が水平線から
光の矢を放ち
2人を包んでゆくの
瑠璃色の地球〜

という話ではなくて。

何らかの事件により、
悲しいほどに
忌み嫌われた生活を送る、
くたびれた女性のそれまでの経緯を
彼女の目線で紐解く物語。

キャスティング良かった。
落とされても這い上がれる女と
微笑みながら真綿で首を絞める少年。
メイン2人に関して
他のあの人でも演じれたよね
が、ない。

なに考えているのか分かんない視線、
エズラミラーの真骨頂じゃん。
ズルい。怖い。ウマイ。妖艶。
上裸で弓射るとか
彼かケンタウロスか、じゃん。

育児・悪魔・幸せ・肝となる事件。
何度も繰り返されるフラッシュバックに
胸をえぐられるのに、
ティルダ様って演じ分けの凄みもあるのに
急にスタイリッシュ空気感出すのね。

鑑賞中、そこに救われるのも事実。

最後の言葉と最後の光、
解釈の幅が広すぎて
わたしは変わっていない2人を
感じずにはいられなかったよ。

4年。悲劇アゲイン。