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少年は残酷な弓を射るのがんちゃんのレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
3.5
バリキャリ女性がデキ婚で人生が一変、子どもという得体のしれない生き物に日常を支配される嫌悪感。デヴィッド・リンチ監督の『イレイザーヘッド』と同じ普遍的なテーマを扱っている。

それでも諦めずに息子を愛そうと努力するママの姿に泣けてくる…がしかしその上を行く悪魔性でママを虐めるケヴィン君。彼の目的はいったい何?もしや本当にオーメン的なやつなのか?という謎が展開されていく。

若干のネタバレにはなるが、
ママに対するケヴィンの行為は「大変屈折した愛情表現」だったのではないか。何を考えているか読めない彼が感情を露わにする瞬間が3回くらいあって、妹が生まれたことで構ってもらえなくなったとき、自分が原因でママが出ていきそうになったとき、そしてラスト。結局のところケヴィンの行動原理はママに対する支配欲。エディプスコンプレックスに囚われたマザコン野郎ということ。ママにオナニー見られて喜ぶ息子は世界中探してもケヴィン君だけだ!この変態がッ!

原題通り、両親はケヴィンについてもっと話し合うべきだったのかもしれない。パパ役にジョン・C・ライリーって完全に笑いを取りに行ってるよね。エズラがこんなジャガイモから生まれる訳ないのだが、もちろんあえての配役かと。子育てに無頓着なパパ感が凄くハマっている。プレゼントだけは買ってくるんだよな〜。

【ママとケヴィンの似た所探しクイズ】
キミはいくつ見つけたかな?
クイズに正解してケルヒャーのスチームクリーナーを当てよう!ゴシゴシ...
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