リタ

少年は残酷な弓を射るのリタのネタバレレビュー・内容・結末

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

母親の子育ては、
最初から一方的だった感じはする。

泣き止ませる方法なんて色々試せば良いのに
ずっと同じ方法であやして
そのくせ全然泣き止まないって溜息ついたりして。

ティルダが演じたあの母親は、
元々人の気持ちに寄り添えない人間なんじゃないだろうか?と思った。

元より望まない妊娠だったこともあって
自分に何も与えてくれない、
何考えてるか話してくれない子供っていう存在が
モンスターに見えたんだろうか。

自閉症の子供は、彼女のような人間には
ハードル高過ぎただろう。


息子は構って欲しくて反抗してるのに
自分への嫌がらせだと思い込んだり、
あんたなんか捨てて逃げたい、
みたいなことを目を合わせていうあたり
あの母親の自我は肥大し過ぎて被害妄想傾向

息子はほんと、母親に似たんだなぁ。

とはいえあんな事件はいき過ぎてるが。



ケヴィンが体調悪かった日、
ママに甘えてパパを追い返すシーンが好き。

ママの嬉しそうな顔!

ケヴィンの本心はこの日の態度に現れてるはず。

この日読んでもらったロビンフッドが
弓にのめり込んだきっかけだったんだな。

次の日の出来事も切なくて良いシーン。


二人とも不器用ってレベルじゃ済まないくらい
愛情を伝えるのが下手だけど

母親が息子を投げ出さない、
救いのある終わり方で良かった。

息子も素直に迷いを口に出来たし
やっと親子になれたんだろうか。


最初の30分は全く話進まなくて苛々したけど

まあ、男の子も可愛かったし見て良かった。

ティーンになってから腹チラしてんのが笑えた。
自慰見られてのドヤ顔もギャグかな笑


パパの無能っぷり、あれは才能だ。すごい。
息子にとってはモブだったから殺されたんかな。


そもそもはジョニーグリーンウッドが音楽
って聞いたから見たのだけど

バディホリーと邦楽っぽいのしか覚えてない。


ママが職場でちょっといいなって思ってた人から
急に耳打ちで罵られるのびっくりした。
リタ

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