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ローマの休日のパピヨンのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.5
ウィリアム·ワイラー監督は、「噂の二人」「ベン·ハー」「コレクター」「おしゃれ泥棒」「ファニー·ガール」辺りが記憶にバッチリ。とにかく名匠。
オードリー・ヘップバーンは、「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」「ティファニーで朝食を」「マイ·フェア·レディ」「暗くなるまで待って」辺りが好き。
グレゴリー・ペックは、「白鯨」「大いなる西部」「渚にて」「ナバロンの要塞」「アラバマ物語」等に遭遇済み。
歴史と伝統のある某国の王位継承者アン王女(オードリー・ヘップバーン)は、ヨーロッパ各国を表敬訪問で巡っていました。最後の訪問国のイタリアのローマで、超過密なスケジュールでの疲労と、自由の全く無い日々への不満を爆発させます。そして、滞在先の城を抜け出し夜のローマへと自身を解き放つのです。しかし、直前に打たれていた鎮静剤のせいで、無防備にも街中のベンチで寝てしまいます。そこに通り掛かったのが、アメリカ人の新聞記者のジョー(グレゴリー・ペック)でした。見るにみかねて介抱しますが、鎮静剤の威力足るや凄い!仕方なく自宅へ連れて帰る羽目に。ジョーのアパートメントに入るなり、寝ぼけたアン王女は、「これはエレベーターですか?」。そこからアン王女と新聞記者ジョーの、互いの人生で1日限り!一世一代の大恋愛が始まるのですが····。
ラストシーンで引き返させない、振り返らせない。その後の二人は私たちそれぞれの想像に任せる。後日談を観てみたい!カラーで観てみたい!等々、そこはそれ“伝説の名画”たる故の····ですかね。そして、この名画は世界至るところの映画や、テレビドラマや小説や漫画や、個人個人の妄想のエッセンスとなり続けます。
本作品の中で活躍するライター型カメラは、日本製の「エコー8」だそうな。
ウィリアム·ワイラー監督は、本作品をカラーで撮ればよかったと後悔していたそうな。現状デジタルリマスター版が最良のものでしょうか。
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