説明不要の名作。
そんな映像はないのに、色彩豊かにローマの街を歩くオードリーが浮かび、行ったこともないのに、ローマの風や香りを感じる本作。
どんなに3Dや4D、高音質や高画質になっても、本作が魅せる圧倒的な休日には敵わないだろう。
人生の指針になるような教訓も、自分自身の人生と照らし合わせられるような情景もないのに、計り知れない安心感と希望と幸福感をもたらすこの映画は唯一無二。
「私は国家間の友情を信じています。人と人との友情を信じるように。」
オードリーの最後の台詞。
白黒でも、実は第二次世界大戦後に制作された本作。あれから70年以上、この言葉を、いま世界はどう捉えるべきか、そんなことまで考えてしまうよ。