ひろひろ

バズ・ライトイヤーのひろひろのレビュー・感想・評価

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)
5.0
ピクサーアニメーションスタジオとしてのライフワークかな、これが。

ピクサーの原点にして頂点『トイストーリー』のスピンオフ的立ち位置で公開された『ライトイヤー』

『トイストーリー』において、ウッディには白黒のテレビ番組があり、そのおもちゃとしてアンディのもとにいることが分かっていたけど、バズは"新しいおもちゃ"というだけで、そのルーツは分かっていなかった。まさかアンディが大好きな映画のおもちゃだったとは。ファン心をくすぐる面白い演出。

さて、映画はというと…我らがキャプテン・アメリカのクリスエヴァンスが声を担当したことがとてもよく分かったし、事あるごとにバズの演出では『スターウォーズ』のネタを詰め込んでいたところ、そのあたりのネタ回収もばっちり。
ノリというか、テンポというか、観客を引っ張る力は、過去のピクサー作品と比べるとやや劣る気がするが……しっかりサプライズも準備してあり、映像・物語共に満足。

1995年の『トイストーリー』から、長編アニメーションを作り続けてきたピクサースタジオ。近年ではこれまでの続編ではなく、かつての『トイストーリー』や『モンスターズインク』のように、積極的にオリジナル作品を制作中。
スタジオとして、様々な変化もある中、ひとつ"ライフワーク"のような形で、本作を作り始めたような気がする。

そう、ピクサーが無限の彼方へ、私たち観客と共にいくために。



なんてね。
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