はま

ウィローのはまのレビュー・感想・評価

ウィロー(1988年製作の映画)
2.9
人に勧められなければ一生手に取ることのなかった作品かもしれない。基本的に出演者で観る映画を決める私だし、この時代(1988年)だし、視覚効果バリバリのファンタジーだし…

ただこのジャンルだから低評価って訳じゃなくて、『ネバーエンディングストーリー』や『ラビリンス/魔王の迷宮』なんかは(最初は毛嫌いしてたけど)好きな私。
そして、今作もそれらと同様に「時代のことを鑑みて評価すべき」作品だと思いました。

そういった点では、相当クオリティが高くて、映像からは製作年が読み取れない程の完成度。
姿を変えたり小さな妖精が宙を舞ったり、そんな特殊効果の技術もだけど、セットの規模や衣装に至るまで丁寧に作り上げられてて…
観ながら「相当お金かかったんだろうなぁ」って思ってました←

今の時代ならCGでどうにかなるものも、この時代なら「どうやって撮ってるんだろう」がいっぱい詰まってて、とても素晴らしい映像たちでした。

【小人族のウィローがある日拾った人間の赤ん坊は特別な存在で、世界を救うために赤ん坊を連れた壮大な旅に出る。】

とまぁとても分かりやすい内容で、目的は最後まで一貫してるし登場人物もそこまで多くないし、ファンタジーにしては見やすい。

そんな好意的な感情だったので、観てる最中は「小さな人がとっても大きなことに巻き込まれたなぁ」とか思ってたけど、観終わった後に「これは指輪物語である」って書かれてるのを見た瞬間に、急にこの映画の世界観がめちゃくちゃ小さく思えてしまった←←

なるほど、小人族(ホビット)、赤ん坊(指輪)、剣士(アラゴルン)、妖精(エルフ)に魔法使い、赤ん坊の届け先は滅びの山か…… い、言われてみれば…

この当時はもちろん『ロードオブザリング』は作られてないので世に出たのはこっちの方が先だけど、2017年にこれを観てしまったら… しょうがないよね🌚

「壮大な旅」って書いちゃったけど、「指輪」の壮大さと比べてしまうと… 今作じゃホビット庄〜モリア坑道ぐらいかなぁ(失礼)

気になって調べてみたら「ジョージ・ルーカスが最初は指輪物語を映画化しようとしてたけどお金がかかりすぎるので断念した末のウィロー」とか書かれてて「あぁ…」ってなってしまった(笑)

これ読む前は前述の通り
「金かかってんなー!」
「ヴァル・キルマー、クセあるけどかっこいいな〜」
って思ってたのに、これ読んじゃうと
「どんだけLOTR金かかってんだ…!」
「やっぱアラゴルンはカッコいいわ」
としか思えなくなってしまった😑


私、この記事知らん方が良かったなぁ!(笑)
はま

はま