ジョセフ・ロージーが赤狩りに遭って亡命後初めてイタリアで撮られた、ほぼネオリアリスモ作品。言われないとジョセフ・ロージーとはわからなかったかも。雇い主に言い寄られる女中の部屋に隠れたポール・ムニが鏡越しに姿を現すあたりが、後年のロージーの鏡使いにつながるのかも(強引か)。
マッカーシズム吹き荒れるハリウッドでは撮りづらいテーマでもって、都落ちしても生きながらえようとした映画人の一端が垣間見える。ハリウッドの赤狩りについて詳しい本があったら読みたい。
もしかしたらあの少年はポール・ムニのような大人になってしまうのかなと思った。牛乳よく割れなかったな。
シネマヴェーラの暖房が効きすぎてボーッとしてた。