小皿

クロッシングの小皿のレビュー・感想・評価

クロッシング(2009年製作の映画)
3.4
イーサン・ホーク、リチャード・ギア、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプスという豪華俳優陣に惹かれて見た作品。
三人の警察官のそれぞれの現状を描きながら、ブルックリンの犯罪にまみれた闇を炙り出している。悪に抗い続けることに疲れ、悪の蔓延る世界で善の意味を見出だせなくなるサル、見て見ぬ振りをして生きているうちに生きることの意味を見出だせなくなってしまうエディ、善とされる世界に蔓延る人種差別やくそったれな上下関係などに怒りを抱くタンゴなどの三者三様に紡がれる物語はどれも重たく、ブルックリンで警察官として生きていくことの難しさや苦しさが否が応にも吐露されていく。
物語は緻密に用意された伏線を辿りながら、それぞれのエンディングに向けて至るべき姿へと変えてゆく。
イーサン・ホークを見ながら『トレーニング・デイ』を思い浮かべていたけれど、同じ監督の作品でした( ̄∇ ̄*)ゞ
僕の好きな『イコライザー』でもメガホンを取っていた監督と今回改めて知りました。これからは注目していきたいと思います。
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