まりぃくりすてぃ

プロヴァンス物語/マルセルのお城のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

4.3
じつはこっちを先に観ちゃった。こっちのがいい。
変わり者のお姫様イサベル(初恋相手)の登場から特にノレた。彼女の発声は音楽みたいでフランス度をヘンに急上げしてて面白かった。
運河沿いの「近道」がメインモチーフになった“ひときわ家族映画な”後半が、長時間にわたってもっともっとポップ。たかが「近道を行く」だけでこんなにも私たちをクギヅケにできるんだね!
てわけで、沈まないだけでなくこの映画には、鮮々明々な高原が二つ来た。けど、「恋」は後半どこへ行っちゃったのかな? 終盤にイサベルを再登場させるとか予想したんだけどな。。。
ま、親友リリがドヤ顔で復権したからいいや。(リリもマルセルも、わりと簡単に「アデュー」って口にする。「永久にバイバイ」よりも「またね」に近いふうに聞こえた。フランス語詳しくないからこれもまあいいや。)
駆け足な最後は、自伝原作だから仕方ないけどちょい淋し。

伯母の歌う「♪シドニーのスイレンの花~~」が上手だった。運河管理人の青年ブジークはあっけらかーの美味キャラ。