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ドッグ・ショウ!のchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

ドッグ・ショウ!(2000年製作の映画)
4.0
昨年、ローリングストーン誌で発表された21世紀のベストコメディ映画の第一位*を獲得した作品。フィラデルフィアで開かれる年に一度のお犬様の品評会ドッグショーに集まった人々を取材した体の疑似ドキュメンタリー映画!これは... なんともシュールなユーモアに思わず声を上げて笑ってしまう🤣ただし観る人は選ぶタイプ。

一般的には高評価作品も、Filmarks上の評価が異常に低いのは以下の2点によると思われるよ。

・「犬」の映画ではない
やはり、どうしても内容的に犬好きの方が犬の映画として期待してしまってがっかりするのは理解できる。ドッグショーが舞台なので当然犬はいっぱい映りはするものの、あくまで映画としては犬図鑑ではなく「ヒト図鑑」。

・「笑い」が独特過ぎる
観たことがないタイプのコメディ。ありがちな人やシチュエーションを極端に誇張しながら、でも大真面目に演じちゃうシュールさがとにかくツボるけれど、全然ツボらない人もいっぱいいるのは納得。個人的にも息が苦しいくらい笑ってしまう場面に交じって、時々笑いのツボにピンと来ない場面もありました。

ぶっ飛んだ変人がひたすら描かれるようで、日常で遭遇する「あるある」がいっぱい詰まっているのが観客の心をくすぐって笑わせる秘訣な気がしたよ。個人的には、必死の形相で犬のおもちゃを買うシーンがお気に入り。

的外れな発言しかしないコメンテーターがギャグ要因(これもスポーツ中継あるあるですよね)ですが、極めて粛々と審査する審査員の皆様も、いと可笑し。

まあでも本人たちはめちゃ大真面目で一生懸命にそれぞれの人生を頑張って生きている。滑稽さを笑いながらも、決してバカにしているわけではないバランスの良さが好印象でした😊

*https://www.rollingstone.com/tv-movies/tv-movie-lists/greatest-comedies-of-the-21st-century-630244/best-in-show-2000-628162/
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