出会った翌朝に別れなければいけないという外的デッドラインがあるので，通常は数週間から数ヶ月かけてお互いを知るという恋愛プロセスを，ウィーンの街中を歩き回りながら一晩で高速完遂．外的制約がここまで極端でなくとも，出会ったその日に意気投合して長時間語り合いつくした，といった経験のある人であれば共感しやすいだろう．友人に報告電話の想定で，直接伝えるには気恥ずかしい本心を相手に伝えるシーンが秀逸．作中で語られる「フェミニズム」の解釈や ONS に対する男女の価値観差などは，脚本が男女共作である割には男性目線が強いと感じた．非常に細かいツッコミだが，バーで言葉巧みにワインをちょろまかしワイングラスを盗み，さらには公園に捨てていくのは，無駄に作品の品位を下げており残念
