このレビューはネタバレを含みます
オーストラリアの実在のピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いたドラマ。
厳格な父親の愛情は子供の可能性をつぶしかねない、といった印象が先行する。
主人公は父に認められたいという心理もあってラフマニノフの演奏にこだわったのだろうけど、それで精神疾患になってしまうとは、なんとも。
ラフマニノフを話のキーにしたのは映画の脚色と思われるけど、そこは主人公の心情が伝わる道具としては良い。
ピアノという才能によって認められ、様々な人に支えられている姿も暖かくて良いが、精神を病んでしまったデイヴィッドの突飛な行動にはいささか引くところもあるかな。
どうしてそこまで慕われるのだろうと感じなくもないがw
いずれにせよ、そのデイヴィッドを演じたジェフリー・ラッシュの演技はさすがだとは思う。