カツマ

ダークナイト ライジングのカツマのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
3.9
ノーラン映画常連俳優勢揃いとなるバッドマン3部作の大団円を飾る完結編!人間の表と裏の精神世界を登場人物に重ねて描き出した前作とは違い、善と悪の所在が分かりやすくなり、ヒーロー映画らしいエンターテイメント性を増強。一気に王道感が増し、各キャラそれぞれに強固な大義をしっかりと打ち出した。キャットウーマンやベインの他にも隠しキャラとしてあの重要キャラも登場。そして完全に蛇足ですがキリアン・マーフィー今回も出てます。この人はノーラン作品にほぼほぼ出てますね(笑)

ハービーデントの死から8年が経ち、ゴッサムシティはデント法の制定により犯罪の起こらない街へと脱皮を遂げていた。バッドマンはその姿を現さなくなり、ブルースウェインも隠遁生活を送っていた。だが、8年ぶりに悪が蠢く事件がやってきた。ブラックマスクの男ベインは徐々に暗躍し、ゴッサムを再び狂気の街へと突き落とそうとする。

ウェインの元へ空き巣に入るセリーナカイルは次第にキャットウーマンとなり、新米刑事のジョンブレイクは疑いなく正義の象徴として描かれた。マイケルケインやゲイリーオールドマンといった名優がバッドマンシリーズには欠かせないが、それに加えてアンハサウェイ、トムハーディといった新ノーラン組が合流し、正に総集編となるべく圧倒的ボリュームと豪華キャストの共演に胸が高鳴りっ放しだった。ラストを見る限りまだ続けることは可能かと思うが、まだまだ新たな名作を生み出し続けるノーランが再びヒーローものを撮ることが果たしてあるだろうか。そういう意味でもトリロジーのラストとして、完璧なピリオドを打ちにいき、それが成功した作品だったのだと思った。
カツマ

カツマ