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ジェーン・エアのRyuのレビュー・感想・評価

ジェーン・エア(2011年製作の映画)
3.6
孤児のジェーン・エアは引き取られた伯母のもと、寄宿学校で虐げられて過ごしてきた。生徒として6年、教師として2年、寄宿学校学校で過ごした後、彼女はソーンフィールド邸で家庭教師として住み込みで働くことになる。そこで屋敷の主人であるロチェスターと出会い、少しづつ惹かれあっていくが、ロチェスターにはある秘密があった。

ザ イギリス文芸って感じの作品でしたね。不幸な過去を持つ女性と仕える主人との身分違いの恋。2人がすぐに惹かれ合うんじゃなくて、最初はそんなにいい感じではないのとか、どことなく「高慢と偏見」っぽさを感じました。
ストーリーはまぁシンプルなもんで、あらすじだけでほとんど語れてしまう感じです。ロチェスターのある秘密がありますが、今作の肝はそこではないでしょう。今作は肝はやはりジェーン・エアの人物像でしょう。どんな不幸な目に遭っても、信念を曲げない姿にはかっこよさを感じました。
19世紀のイギリス文芸が原作ということで、当時の衣装、建物や風景などがとても素敵でした。
ストーリーも映像も全体的暗〜い感じですが、ラストは救われる終わり方で個人的にはよかったです。この時代にここまで芯のある強い女性を描くことは非常に意義のあることだったのではないかと思いました。
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